ETFってなに?

第4回
ETFってなに?

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の頭文字をとったもので、日本では上場投資信託と呼ばれています。その名の通り、証券取引所などに上場している投資信託で、日経平均株価など日本の代表的な株価指数に連動する銘柄や外国株式、債券、金やプラチナ等の貴金属、原油先物価格に連動するETFがあります。ここでは、「くりっく株365」の取引対象となるETFとはどのようなものか考えてみます。

「くりっく株365」では、どんなETFが取引できるの?

「くりっく株365」では、東京証券取引所に上場している

  • 「SPDR®ゴールド・シェア(証券コード:1326)」
  • 「WisdomTree 銀上場投資信託(証券コード:1673)」
  • 「WisdomTree 白金上場投資信託(証券コード:1674)」
  • 「WTI原油価格連動型上場投信(証券コード:1671)」

を原資産とする、4つの商品を取引することができます。

「SPDR®ゴールド・シェア(証券コード:1326)」は、どのようなETFなのでしょうか?

「SPDR®ゴールド・シェア」は、円換算した「金の地金価格」との連動を目指すETF(上場投資信託)です。安全資産として世界でも注目を集める金を現物の受け渡しなく手軽に取引できるのが特長です。

「WisdomTree 銀上場投資信託(証券コード:1673)」は、どのようなETFなのでしょうか?

「WisdomTree 銀上場投資信託」は、銀地金の現物に投資し、銀の価格との連動を目指すETF(上場投資信託)です。値動きが大きくなりやすく、短期でリターンを狙うこともできる銀のマーケットに気軽に投資できるのが特長です。

「WisdomTree 白金上場投資信託(証券コード:1674)」は、どのようなETFなのでしょうか?

「WisdomTree 白金上場投資信託」は、プラチナ地金の現物に投資し、白金価格との連動を目指すETF(上場投資信託)です。プラチナは金よりも稀少性の高い金属であるにもかかわらず、近年では価格の逆転現象が起きており、今後のプラチナ価格とともにETFを利用した取引も注目されています。

「WTI原油価格連動型上場投信(証券コード:1671)」は、どのようなETFなのでしょうか?

「WTI原油連動型上場投信」は、世界の原油の指標として知られる「WTI原油先物価格」との連動を目指すETF(上場投資信託)です。原油の受け渡しによる保管リスクがないため、個人でも気軽に投資できるのが特長です。
なお、原油ETFなどの先物取引に投資を行うETFを「先物型ETF」と呼び、投資にあたっては「コンタンゴ」に注意する必要があります。

「コンタンゴ」とは?

先物取引には決済期限(限月)があり、この期限の違いによって価格が異なります。その理由は「時間的価値」によるものです。一般的に、決済までの期間が長ければ長いほど将来の価格の不確実性が増すことから、時間的価値が大きくなり、先物価格は高くなる傾向にあります。この期限が短い先物価格よりも期限が長い先物価格の方が高い状態のことを「コンタンゴ」と呼びます。
原油ETFは、期限のある原油先物市場で中心限月から翌限月へ乗り換えを繰り返しながら運用をしています。そのため、同じ投資対象でも「安く売って、高く買い直す」ことで、先物型ETFの価格が減価していく場合があります。このことを考えると、原油ETFは、一般的に長期の投資には向かず、比較的短期の投資に向いている商品と言えます。

コンタンゴ=期限が長い先物価格の方が高い

貴金属や原油価格は、どのような値動きをするの?

貴金属価格も原油価格も、値動きの要因としてはそれぞれの需給バランスが基本となります。
金は稀少性が高く、インフレにも強い資産です。また、政治・経済の状況が悪い時期や、紛争やテロなど地政学リスクが高い時期には、株式などは売られて値下がりする半面、金は買われて値上がりする傾向があります。
銀は半分以上が工業用に利用されているため、その値動きは工業製品の需要や景気に敏感です。農産物や原油などとも連動しやすく、金と同じくインフレにも強い資産です。
プラチナは、金より産出量が少なく非常に稀少性が高い資産です。8割近くが工業用に利用されており、世界全体の経済情勢にも強く影響を受けています。
原油は消費最大国であるアメリカの在庫量やシェールオイルの生産状況、石油輸出国機構(OPEC)の需給調整、原油産出国を中心とした地政学リスクに影響を受けながら価格が動いています。
株価指数とはまた違った要因で値動きをする貴金属や原油ETFを取り入れることで、同じ「くりっく株365」の口座の中で、リスク管理をしながらポートフォリオの幅を広げることができます。

それぞれのETFではなく、「くりっく株365」で取引をするメリットは何がありますか?

「くりっく株365」では、各ETFの取引金額全額の資金は必要なく、証拠金と呼ばれる資金を預けることで、レバレッジをかけて少ない資金で大きな金額の取引をすることができます。くりっく株365は、証拠金の数倍から数十倍の金額を取引できるので、とても資金効率の良い取引といえます。
また、日本の株式市場が開いている時間帯だけではなく、ほぼ24時間、祝日も取引ができる大きなメリットがあります。もちろん、値上がりを予想した「買い」からの取引だけでなく、値下がりを予想して「売り」からも取引ができるので、上昇局面でも、下降局面でも利益を狙うことができます。

ワンポイント:ETFってなに?

  • ETFは、株価や商品などに連動した上場投資信託である。
  • 金や原油のETFは株価指数とは異なる値動きをするので、ポートフォリオの幅が広がる。

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