同じ株価指数を売買する日経平均先物取引と「くりっく株365」の違いはなに?

第5回
同じ株価指数を売買する日経平均先物取引と「くりっく株365」の違いはなに?

「くりっく株365」で日経225を取引する場合、それによく似た商品性を持っているのが、日経平均先物取引です。
では、「くりっく株365」で日経225を取引するのと、どういった点が異なるのでしょうか。すでに日経平均先物取引をしている方が、改めて「くりっく株365」で日経225を取引するメリットはあるのでしょうか。今回は日経平均先物取引と「くりっく株365」の日経225リセット付証拠金取引の違いについて考えてみたいと思います。

日経平均先物取引をしている人にとって、「くりっく株365」で日経平均を売買するメリットはあるのでしょうか。

日経平均先物取引も「くりっく株365」で日経平均株価を取引するのも、投資効果という点ではあまり大きな違いはないように思えるのですが、使い勝手という点では、いろいろな違いがあります。
たとえば取引時間などは「くりっく株365」の日経225の方が、ほぼ24時間市場が開いているため取引しやすいと言えるでしょう。
また、日経平均先物取引の呼び値の単位が5円であるのに対して、「くりっく株365」であれば1円のため、小刻みな価格での取引ができます。さらに、日経平均先物取引には配当がありませんが、「くりっく株365」では現物株と同様に買ポジションを持っている場合、配当が受け取れるというメリットがあります。

日経平均先物取引の場合、取引期限があるのですが、「くりっく株365」にはないのですか?

日経平均先物に限らず、先物取引には「限月(げんげつ)」と呼ばれる取引期限が決められています。つまり、取引期限までに、買いから取引を始めた人は売り、売りから取引を始めた人は買い戻すことによって、取引を清算する必要があります。言い方を替えると、その取引期限が到来するまでに、損益を確定させなければならないのです。

日経平均先物取引の場合、各限月の取引期限は最大で1年3カ月ですが、活発に取引されるのは直近限月ですので、3カ月間となります。
一方、くりっく株365は毎年9月に新しく取引が始まり、翌年の12月にリセット日(最終決済)を迎える、約15カ月の期限付きの取引となっており、日経平均先物取引と比べ取引期限が長く、余裕を持って取引ができます。

くりっく株365 取引開始・リセットのイメージ
解説図

「くりっく株365」の方が余裕を持って保有できるということですか?

最初から取引期限が決められているというのは、投資家からすれば少なからずプレッシャーになると思います。何しろ、その期限内に損益を確定させなければならないのですから。
もっと長く保有したいという方は、取引期限の長い「くりっく株365」で株価指数を売買するメリットがあると思います。

リスクはどちらの方が高いのですか?

日経平均先物取引も「くりっく株365」もレバレッジをかけて取引するため、大きな利益が期待できる反面、思惑が外れると損失額が増えてしまうという点ではリスクに違いはありません。ただし「くりっく株365」では、ロスカット制度によるセーフティネットが設けられていることから、預けた証拠金以上の損失をなるべく防ぐためのリスク管理を効果的に行うことができます。いずれにしても、しっかりとしたリスクコントロールは必要です。

ワンポイント:日経平均先物取引とくりっく株365どちらが有利?

  • 「くりっく株365」は、ほぼ24時間の取引が可能。
  • 「くりっく株365」では現物株と同様に買ポジションを持っている場合、配当が受け取れる。
  • 「くりっく株365」は日経平均先物取引に比べて取引期限が長い。
  • 「くりっく株365」では、ロスカット制度によるセーフティネットが設けられている。

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