信用取引の注意点

信用取引の注意点

信用取引必須の管理項目

信用取引で忘れてはいけないことは、リスク管理です。保有現金よりも大きい取引ができることが、リスクも大きくさせていることを、忘れてはなりません。
そこで、ここでは忘れてはいけない管理項目を上げておきます。

(1)維持率のチェック

まずは、信用取引の維持率を意識して、保証金と含み損益の状況を常に把握しておきましょう。現金の割合も非常に大事です。万一、強制的に決済されてしまうような状況になりますと、担保にしている有価証券(株式など)が自動的に売却され、そこでも損失が出る場合があります。
この「維持率」は口座の管理画面に出てきますので、常に見ておきましょう。

(2) 保有銘柄の権利付最終日などをチェック

次に、保有銘柄の決算、配当、分割などの動きを把握しておきましょう。信用取引で保有したまま、配当や分割などの権利付最終日(発表されている権利の日の3営業日前の日)を経過しますと、信用取引では実際に配当金や分割した新株などは取れませんので、後でその分の精算をすることになります。多少、複雑なことになる場合もありますので、基本的には、決算日(権利付最終日)を信用取引で経過するのを避けるのが普通です。

(3) ストップロス

また、信用取引に限りませんが、特に信用取引の場合には、損失の管理が大事になります。つまり、一定の下落率になったら、どんな銘柄でも損切りする、という、自分なりの「決め事」をしておくようにします。そうしないと、損失が大きくなってからでは、手が付けられなくなる可能性があるからです。
一定の下落率で売却するやりかたを「ストップロス」といいますが、これを意識しましょう。

ストップロスの方法として、逆指値注文が有効です。

信用取引で買建玉を保有している場合⇒売りの逆指値注文

1株800円で株式を買った。

株価が思ったように上がらなかったため、念の為700円で売りの逆指値注文をした。

株価は600円までが下がり続けたが、700円で返済売りができているため、1株あたり100円の損失で収まった。

信用取引で売建玉を保有している場合⇒買いの逆指値注文

1株700円で株式を空売りした。

株価が思ったように下がらなかったため、念の為800円で買いの逆指値注文をした。

株価は900円までが上がり続けたが、800円で返済買いができているため、1株あたり100円の損失で収まった。

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