利回りは投資額に対して年間でどのくらいの利益があるのかを示す概念です。
利益を得るのが複数年にわたる場合には、年数で割って計算します。
社債などの債券に投資をする際は、この利回りに注意が必要となります。額面金額で購入し、額面金額で手放す場合には表面利率(利率やクーポンレートともいいます)と利回りが同じ数字になりますが、取得価格や売却価格が額面金額と異なる場合には、表面利率と利回りが異なる数字になります。
例えば額面が100万円で表面利率3パーセント、償還期限5年の社債を98万円で購入し、満期償還された場合、5年間で投資額は98万円で得られる利益は17万円になります。利回りを計算すると、約3.47パーセントで表面利率より少し大きくなります。満期償還前に売却すると、額面金額よりも安い金額で手放すこともあるため、利回りが表面利率を下回るケースもあり得ます。