ETF・ETNの注目ポイントとリスク
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ETF・ETNに投資する際に注目することはありますか?
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ETF・ETNは指数に連動することを目標とした金融商品であり、投資先のセクターの動きに左右されることになりますので、個別銘柄の動きというよりも投資先のセクターの動きに注目する必要があります。このため個別銘柄よりも比較的投資判断がしやすく、値動きがわかりやすいといわれています。
ただし、ETFは指数に連動することを目標としていますが、対象となる指数と全く同じ値動きをするわけではないことも覚えておく必要があります。これはETFは市場価格で売買される一方で、裏付け資産として保有する株式などの価格から計算されたNAV(Net Asset Value)という評価額を持っていることが原因となります。投資をする際には、評価額に対しETFの市場価格jがどのように評価されているのかを見て割高・割安を判断します。ただし、NAVは取引終了後に計算されますので、実際の取引の際にはインディカティブNAVを使います。インディカティブNAVは東京証券取引所などが取引時間中に公表しているもので、NAVをリアルタイムで算出した推定値です。
インディカティブNAVについては下記をご覧ください。
投資対象として検討しているETFが保有している銘柄毎株式数や先物建玉等について知りたい場合は「PCF(Portfolio Composition File)」をご確認ください。PCFはインディカティブNAVに使用される計算用ファイルとなりますが、リアルタイムで株価を取得することができれば、ご自身でインディカティブNAVが計算できるようになるほか、組入の内容を把握することで、個別銘柄選別の参考にすることもできます。
PCFについては下記をご覧ください。
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買付を検討しているETF・ETNの取引量が少ないのですが、投資しても大丈夫ですか?
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ETF・ETNは円滑な流通確保のため、指定参加者(証券会社)が2社以上指名されており、適正と思われる値段で売買注文を出すことになっているので、通常想定される取引では大きな問題は生じません。ただし、取引量が少ないことにより市場価格に開きがでる可能性があります。
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ETF・ETNにかかる税金はどうなっているのですか?
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ETF・ETNにかかる税金は基本的に国内株式と同じです。売買による譲渡益については、国内株式と同額の譲渡益税が発生します。また、ETFから生じる分配金についても国内株式の配当金と同様になります。 損失については、上場株式と損益通算をすることが可能です。
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ETF・ETNに投資することによるリスクはありますか?
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ETF・ETNには、価格変動リスク、信用リスク、その他リスクが存在します。
価格変動リスクでは、株価指数等の変動によって、ETF・ETNの価格が下落したり、分配金が減少する可能性があります。また、ET・ETNFは、組み入れられる有価証券のコストなどにより、株価指数等と基準価額の値動きが一致しない場合があります。
信用リスクでは、ETF・ETNでは、リンク債やOTCデリバティブ取引に投資するものがあり、これらについては信用リスクが存在します。
その他のリスクとしては、市場動向の急変時等には、株価指数等に連動する運用が困難になる場合や上場廃止等のリスクがあります。
また、ETNは発行体の倒産や財務状況の悪化等の影響により、ETNの価格が下落するまたは無価値となる発行体の信用リスクもあります。
詳細は当社Webサイト「ETF・ETNのリスク」も参考にしてください。
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その他、ETF・ETNで参考となるWebサイト等はありますか?
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日本取引所グループのWebサイトではETF・ETNに関する各種情報を掲載した専用サイトがあり、これらはETF、ETN投資の際の参考になります。 特に、日本取引所グループのWebサイトでは、「ETF・ETNレポート」や「月刊ETF・ETNランキング」など有益な情報がありますので、これらも参考にしてください。