TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate=電信売相場)は顧客が外貨預金への預け入れや海外送金をするとき、銀行で日本円を外貨に換える為替レートです。銀行が顧客に外貨を売るという考えから売相場と呼びます。一方、顧客が外貨預金の引き出しや海外からの送金を受け取るときに、銀行で外貨を日本円に換えるときの為替レートをTTB(Telegraphic Transfer Buying Rate=電信買相場)と呼びます。
為替レートは売相場と買相場の間に価格差があります。大手銀行が提示する米ドルの為替レートでは、売相場と買相場の間に2円の価格差があります。この価格差は銀行の為替手数料と位置づけられ、金額は通貨や銀行によってまちまちです。インターネット上でサービスを提供するネット銀行を中心に、為替手数料を低く設定するところもあります。