FX取引をはじめる前に知っておきたいこと

第5回
FX取引をはじめる前に知っておきたいこと

FX取引は、レバレッジを活用したハイリスク・ハイリターンの商品というイメージがありますが、仕組みについてきちんと理解したうえで取引をすると、他の外貨建て金融商品に比べ有利な点が多い商品です。
ここでは、第1回目から第4回目までで解説してきたこと以外で、FX取引をはじめる前に知っておきたいことを解説していきます。

取引をする際に、為替レートはどのように見ればいいのですか?

テレビや新聞で、1ドル「81.10~81.14」と報じられています。直感的に、「1米ドルが81円10銭から81円14銭の間で取引されている」と思われることが多いですが、この表示方法は別のことを意味しています。 株式の取引の際に、売値と買値の2つの値段が提示されていることはよく知られていますが、為替のレートも、売る時の値段(BIDレート)・買う時の値段(ASKレート)の2つの値段を同時に提示しています。これを2way priceといいます。 このことから先ほどの、 1 ドル「81.10~81.14」は、お客さまがドルを売る時の値段(BIDレート)が81.10円で、買う時の値段(ASKレート)が 81.14円という意味となります。

為替レートの見方

雑学

ちなみに、外貨建て債券や外貨建て定期預金を取引する際に使用される為替レートは、FXで使われているような秒単位で変動するの為替レートとは異なり、1日1回更新される為替レートを使用します。
一般的に使われているのは、TTM(=Telegraphic Transfer Middle Rateの略)で、日本語では「公表仲値」や「電信仲値相場」と呼ばれる、お客さまが金融機関で外貨を売買する際の基準レートをもとにした為替レートとなります。
これは、金融機関の毎営業日の午前10時頃に発表されるもので、インターバンク市場の取引実勢レートを基準にして金融機関毎に決定されます。このレートは、その後余程大きな為替変動がない限り、その日一日の間適用されることになります(大きな為替変動があった場合には変更が行われることがあります)。
このTTMを基準として、お客さまの買値となるTTS(=Telegraphic Transfer Selling)、売値となるTTB(=Telegraphic Transfer Buying)が決定します。
買値がSellingで、売値がBuyingになりますので、お客さまからすると売り買いが逆転しているように見え、分かりにくくなっていますが、この為替レートは金融機関からお客さまに提示するレート、つまり金融機関がお客さまに対してどのような行動をとるか、ということを意味しています。

スプレッドとは、何ですか?

スプレッドとはBIDレートとASKレートの「価格差」のことです。先ほどの例で見ると、BIDレートは81.10円、ASKレートは81.14円ですので、スプレッドは「4銭(0.04円)」ということになります。 ちなみに、為替レートはBIDレート「81.105円」、ASKレート「81.114円」といったように小数点3桁表示が多くなってきており、このときのスプレッドは「0.9銭」となります。
一般的に、スプレッドが「0」に近いほど、「スプレッドが狭い」と言われています。

当社が取り扱う岡三オンラインFX(くりっく365)と岡三アクティブFX(店頭FX)のスプレッドは以下のような基準となっています。

ロスカットとは、何ですか?

FX取引は、少ない手元資金で大きな取引ができることから、大きな利益を得ることができる一方で、予想が外れた場合、大きな損失が発生する可能性があります。

ロスカットとは、相場の急変等による予期せぬ損失の拡大を防ぐために、一定額の損失が発生した時点で、強制的に決済を行い、損失を限定させる取引のことをいいます。

ロスカットとは、損失を限定させるために行うものですが、為替市場の状況によっては、元本以上の損失発生の可能性がありますので、ご注意ください。

解説図

「一定額の損失が発生した時点で、強制的に決済を行う取引」ということですが、「一定額の損失が発生した時点」とは、有効比率が基準値を下回った場合のことです。
有効比率が100%を下回る場合というのは、取引口座の有効証拠金の額が、必要証拠金の額を下回った時点となります。

解説図

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