第1回
外貨投資ってなに(為替変動について)
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外貨投資ってどういう取引なのですか?
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ニュースなどを見ても分かるように、為替レートは刻々と変化し続けています。
1米ドル=100円だったものが110円になることもあれば、90円になることもあります。この為替レートの値動きを利用して利益を目指す取引をするのが、外貨投資です。例えば、米ドル/円が85円の時に10,000米ドル買い、90円に上昇(円安ドル高)したところで売った場合は、(90円-85円)×10,000米ドル=50,000円の利益となります。
(手数料、スワップポイント除く)
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株式投資に似ているみたいですが?
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値動きを利用して取引をするということについては、同じと考えることができます。ただ、株式と違い、外貨の場合、マーケットの規模が桁外れに大きいという違いがあります。例えば株式の場合、東証で売買されている売買金額は、1日平均3兆円前後(2019年度)ですが、外国為替市場の場合、全世界の1日の平均取扱高は、6.5兆ドルを越えています(2019年4月 日本銀行 外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ)。
マーケットの規模が大きいということは、取引が活発に行われており、それだけ流動性が確保されていることを意味しているので、売買が成立しやすいマーケットともいえます。
また、外貨投資は株式投資と違い実際の企業に投資しているわけではありません。そのため外貨投資をすること自体で株主になることもありません。
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なぜ為替が変動するのですか?
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為替相場の変動要因には様々な要素がありますが、 基本的に為替は2国間の相対的な力関係によって決まります。
綱引きにたとえると、引く力の強いほうの国の通貨が高くなり、引く力の弱いほうの国の通貨が安くなり値段が決まるということです。
例えば、米ドル/円の場合、アメリカのほうが日本に比べて景気がよければ円安ドル高、逆にアメリカのほうが日本に比べて景気が悪ければ円高ドル安になります。
【主な変動要因】
(1)景気動向
景気がよければ株価や金利の上昇期待が高まりますので、海外から資金が流入します。その結果、その国の通貨需要が増加するため、通貨高になります。(2)金利
同じお金を預けるなら金利の低い通貨よりも、金利が高い通貨のほうが有利となりますから、金利の低いほうから金利の高いほうへ資金は移動します。(3)国際情勢
政情が不安定なところにお金を置いておくのは危険が伴いますので、一般的に政情が安定している国の通貨が買われやすくなります。
(テロや戦争により為替が急変するのは、このためです)(4)要人発言
各国首脳や中央銀行幹部などの発言により、為替が変動することがあります。(5)市場介入
為替の急変による経済影響を抑えるため、政府が中央銀行を使い市場取引に参加することで、市場を操作し為替価格に影響を与えます。
市場介入には中央銀行が独自の判断で行う単独介入、他国の中央銀行に委託して行う委託介入、他国の中央銀行と示し合わせまたは協議して行う協調介入の3つがあります。(6)投機的要因
特段の要因がないにも係わらず、投機筋による巨額の売買により為替が変動することがあります。
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