移動平均線

テクニカルチャートで投資
移動平均線

移動平均線とは

トレンドラインとともに頻繁に使われるチャート分析の手法の一つが“移動平均線(MA:Moving Average Line)”です。移動平均線とは“一定期間の株価の動きを平均化した線”であり、 これを用いることでトレンドの方向感や売買のタイミングを探ることが出来ます。一定期 間の株価を合計して期間で割った単純平均を利用するのが一般的です。

【日経平均株価:日足:6ヶ月のチャート】
青線:5日移動平均線、赤線:25日移動平均線、緑線:75日移動平均線

このチャートの移動平均線は、赤線は直近25日間、緑線ならば直近75日間の株価の動きを平均化した線になります。
移動平均線には、日足チャートにおける移動平均線、週足チャートにおける移動平均線、月足チャートにおける移動平均線と3つの種類があり、期間が短ければ、短期目線のチャート分析、期間が長ければ、中長期目線のチャート分析に向いています。

移動平均かい離率

移動平均かい離率とは株価が移動平均からどれだけ離れているかを示す指標です。株価は移動平均線から離れている時、いつか移動平均線に戻ろうとする性質がありますが、この性質を、売買タイミングを判断する材料とするわけです。
移動平均線かい離率は、100%を基準に移動平均線から大きく上にかい離し、かい離率が110%を超えていれば買われすぎ、大きく下にかい離し、かい離率が90%を下回れば売られすぎと捉えられます。ただ、この110%以上・90%以下という基準は銘柄によっても異なる場合があり、個々の銘 柄の特徴をつかみながら基準を見出す必要があります。過去のデータと比較して明らかに突出していれば、そこが買われすぎ・売られすぎのポイントとなり、近いうちに反転する可能性があります。

【日経平均株価:日足:6ヶ月のチャート】
【上段】赤線:25日移動平均線
【下段】移動平均かい離率

ゴールデンクロス・デッドクロス

2本の異なる移動平均線を描き、交差する時点の状況や移動平均線の向きによって売買のサインを読み取ることができます。「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があり、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜ける地点を「ゴールデンクロス」といい、短期的に取引が活発になり株価が上昇傾向にあると考えられ、一般的には買いのサインと見られます。一方で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜ける地点を「デッドクロス」といい、短期的に需給が悪化し株価が下落傾向と考えられ、一般的には売りのサインと見られます。

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