株式投資のメリット・リスク

株式入門 ~株取引の仕組み~
株式投資のメリット・リスク

株式投資とは、企業が発行した「株式」を売買することをいいます。株式投資のメリットは主に3点あります。「株式の値上り益」と「配当金」、「株主優待」の3点です。株式投資の最大のメリットは、買った株式の株価が上昇することにより得られる「値上り益(=キャピタルゲイン)」ですが、それだけがメリットではありません。株式を買うことにより、株式の所有者は「株主」となります。株主はその企業の出資者であるだけではなく、経営者の一人となりますので、所有している限りにおいてさまざまな権利が付与されることになります。

株式投資の3つのメリット「株式の値上り益(キャピタルゲイン)」「配当金」「株主優待」

株式の値上り益(キャピタルゲイン)

株式投資の最大のメリットは、買った株式の株価が上昇することにより得られる「値上り益(=キャピタルゲイン)」です。キャピタルゲインとは、「株を安く買って高く売る」ことで得られる値上り益のことです。逆に値下がり損のことはキャピタルロスといいます。

例えば、A社の株を10,000円で買い、半年後にA社の株価が12,000円になったとします。この時点で売却すると12,000円-10,000円=2,000円が値上り益となります。

値上り益(キャピタルゲイン)と値下り損(キャピタルロス)

キャピタルゲイン以外のメリットとしては、インカムゲインがあります。インカムゲインには、「配当金」や「株主優待」などがあります。これは株主の権利である「分配を受ける権利」に基づいて、企業が利益の一部を還元するものです(その他の権利には「株主総会に参加する権利(=議決権)」「残余財産を受ける権利」があります)。

配当金(インカムゲイン)

配当金とは、企業活動によって生まれた利益の一部を株主に還元するものです。配当金は企業によって支払われる額や回数が異なります。また、毎回一定額ではなく、企業の業績によって増えること(増配)や、減ること(減配)、ないこと(無配)もあります。

株主優待

株主優待とは、企業が株主に対して、その持ち株数に応じて、自社製品や優待券などを提供するものです。例えば、デパートであればデパートで使える金券、食品会社であれば自社で作っている製品など、企業によって特徴があります。自分好みの株主優待の内容を見つけて株主になるのも一つの投資手段です。ただし、株主優待制度を実施している企業、実施していない企業もありますので、お買付の際はご注意ください。また、株主優待を実施している企業が株主優待を廃止することもありますので、各企業が発表する情報は随時、確認が必要です。

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株式投資のリスク

株式投資にはメリットだけではなく、リスクもあります。預貯金などと違い元本保証がありませんので、株価が値下がりすると損失が発生します。また、投資した企業が倒産するなど最悪の場合、価値がゼロになることもあります。

株式投資には、上記のようなリスクがあるものの、リスクは低減することができます。主な低減方法としては、(1)投資先についての情報をチェックする、(2)自分でルールを作ったうえで投資をするなどがあります。(2)については、投資経験により大きく異なりますが、投資初心者の方はまずは「損失に対する許容度」をベースとすると分かりやすくなります。

「損失に対する許容度」とは、「10,000円の株価がいくらまでなら下がっても大丈夫か」ということです。言い換えると「○○円まで下がると手放す」ということになります。損失が出ているのでリスクを低減できていないと思われるかもしれませんが、手放すことによってさらに値下がりするというリスクはなくなってます。

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