OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries=石油輸出国機構)は中東、南米、アフリカなど石油を輸出する13か国(2016年12月現在)で構成される組織です。本部は非加盟国であるオーストリアのウィーンに置かれています。
かつて、原油市場は国際石油資本(石油メジャー)と呼ばれる企業群が寡占していました。産油国は自らの権利を保護することを目的に、国際石油資本に対して共同行動をとるための組織として1960年9月にOPECを設立。米国やロシアなどOPECに加盟していない産油国も多数存在しますが、2000年代以降、OPEC加盟国の生産量は世界全体の約4割程度で推移しています。そのため、原油の産出量にかかわるOPECの決定は、依然として世界の原油価格に強く影響しています。