新興市場銘柄のお取引について

新興市場上場銘柄のお取引にあたっては、以下の各市場の概要等についてご理解いただいたうえで、ご自身の判断でご投資ください。また、詳細につきましては各証券取引所のホームページでご確認ください。

東京証券取引所「マザーズ」市場について

「マザーズ」とは、東京証券取引所が、今後の成長が期待される企業の早期の株式公開を可能にするために設けている市場です。マザーズでは、上場審査期間の短縮や提出書類の簡略化等の上場プロセスの効率化・迅速化を実現しています。また、市場2部に準じた流動性に関する基準や四半期業績開示を求めるなどの透明性を確保するための基準を定めています。

マザーズの4つの特徴

  • (1) 成長性
    マザーズは、東京証券取引所の基準により、高い成長可能性を有していると認められる企業を上場対象としています。したがって、業種には関係なく、優れた技術やノウハウを持ち、成長の可能性が認められる企業がマザーズの上場対象会社になります。
  • (2) 流動性
    マザーズに上場する会社の株式の売買は、市場1部・2部と同様にオークション形式(価格優先、時間優先による競争売買)で行われます。上場基準には、上場後流動性を確保する観点による基準も含まれています。
  • (3) 迅速性
    マザーズにおいては、将来成長が期待される新興企業に対して早期の資金調達の機会を提供するという観点から、「利益などの財務数値」に関する基準は設けていません。
  • (4) 透明性
    マザーズ上場会社には一定回数以上の会社説明会の開催を求めています。
    • 設立後間もなく過去実績の限定された会社の上場も想定されるマザーズでは、会社の事業計画や将来見通しが投資判断を下す際の重要な材料となります。そのため、マザーズにおいては、会社情報をより多角的に提供していただくため、年2回以上、投資に関する説明会を行うことを義務づけています。

上場制度の概要

主な上場要件としては、

  • (1) 上場時見込みで流通株式数が2,000単位以上となること。
  • (2) 上場時の公募および売出しにより新たに300人以上の株主をつくること。(上場時までに500単位以上の公募を行うこと。)
  • (3) 上場時見込みで時価総額が10億円以上となること。
  • (4) 上場時見込みで流通株式時価総額が5億円以上となること。
  • (5) 上場時見込みで流通株式数が上場株券等の25%以上となること。
  • (6) 上場申請の1年前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしていること。
  • (7) 開示される監査報告書が「無限定適正」又は「限定付適正」(ただし直前期は「無限定適正」)であり、有価証券報告書等に「虚偽記載」を行っていないこと。
  • (8) その他(株式事務代行機関の設置など)。

などが設けられており、利益の額、純財産の額についての基準は設けられていません。
また、上場審査においては、市場1部・2部の上場審査とは異なり、会社の継続性・収益性については審査項目とはせずに、今後の高い成長可能性について確認を行ったうえで、企業内容等の開示の適切性や企業経営の健全性に重点を置いた審査が行われます。
なお、株主数が150人未満になった場合(猶予期間1年)、債務超過の状態が1年間継続した場合(上場後3年を除く)、売上高が1億円に満たない場合(利益計上されている場合および上場後5年間を除く)、時価総額が5億円未満の状態が9ヶ月継続した場合(上場株式数×2円に満たない状態が3ヶ月継続した場合も含む)、最近1年間の月平均売買高が10単位未満の場合(3ヶ月間売買未成立の場合も含む)などの数値的な基準により、上場廃止となるほか、虚偽記載又は不適正意見等、上場契約違反、不適当な合併等、破産お手続きなどの事象が発生した場合も上場廃止となりますので、ご留意ください。

JASDAQ市場の概要

JASDAQ市場においては,一定の事業規模と実績を有し,事業の拡大が見込まれる企業群を対象とした「スタンダート」と,特色ある技術やビジネスモデルを有し,将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした「グロース」の2つの市場区分を設けております。それぞれの審査基準は,以下のとおりです。

  • (1) 形式基準
    【スタンダード】
    純資産の額:2億円以上(直前期末)
    利益の額:経常利益及び税引前利益が1億円以上(直前期) ただし,上場日時価総額が50億円以上の場合は利益の額は問わない
    【グロース】
    純資産の額:正(直前期末)
    利益の額:なし
    【スタンダード・グロース共通項目】
    公開株式数:公募又は売出し株式数が上場株式数の10%または1,000売買単位のいずれか多い株式数以上
    株主数:300人以上
    浮動株時価総額:5億円以上(上場日)
    財務諸表:虚偽記載を行っていないこと及び最近2期間「監査意見:適正」最近1期間「監査意見:無限定適正」
    その他:
    • 株式事務代行機関に株式事務の委託を行っていること
    • 単元株式数が,上場時に100株となる見込みのあること
    • 株式の譲渡につき制限を行っていないこと
    • 指定振替機関における取扱の対象であること
    • 浮動株の定義は,上場株式のうち,役員が所有する株式,自己株式,上場株式数の10%以上を所有する株主が所有する株式(信託銀行,証券金融会社,預託証券に係る預託機関等がその業務のために所有する株式であり,実質的に10%以上を所有するものではないと認められる株式を除く。)及び役員以外の特別利害関係者の所有する株式(新規上場の場合に限る。)を除いた株式。
  • (2) 実質審査基準
    【スタンダード】
    a.企業の存続性
    - 事業活動の存続に支障を来す状況にないこと
    b.健全な企業統治及び有効な内部管理体制の確立
    - 企業規模に応じた企業統治及び内部管理体制を確立していること
    【グロース】
    a.企業の成長可能性
    - 成長可能性を有していること
    b.成長の段階に応じた健全な企業統治及び有効な内部管理体制の確立
    - 成長の段階に応じた企業統治及び内部管理体制を確立していること
    【スタンダード・グロース共通項目】
    c.企業行動の信頼性
    - 上場後において市場を混乱させる企業行動を起こす見込みのないこと
    d.企業内容等の開示の適正性
    - 企業内容等の開示を適正に行うことができる状況にあること
    e.その他公益又は投資者保護の観点から必要と認める事項

などが設けられています。
なお、上場会社の破産および営業活動の停止、純資産の額や時価総額などの企業規模が一定基準未満になったり、浮動株式数の著しい低下などの場合のように、有価証券市場での投資適格性が見出せなくなった場合には上場廃止となりますので、ご留意ください。

名古屋証券取引所「セントレックス」市場の概要

セントレックスは、成長が期待される企業に対して、資金調達や企業知名度の向上の機会を提供することにより、近い将来の本則市場(市場第一部・第二部)へのステップアップを視野に入れた企業向けの市場です。上場企業は中部地区の企業のみならず、全国から迎え入れ、業種業態を問わず幅広く門戸を開いています。上場審査基準は以下のとおりです。

形式基準
  • (1)株主数:200人以上(上場時に500単位以上の公募・売出しを行うこと)
  • (2)上場時価総額:3億円以上
  • (3)売上高:高い成長の可能性を有していると認められる事業の売上高が上場申請日の前日までに計上されていること
  • (4)事業継続年数:1年以前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしていること
  • (5)虚偽記載または不適正意見等:「上場申請のための有価証券報告書」添付の監査報告書 監査意見「適正」(最近1年間は「無限定適正」)、上記監査報告書に係る財務諸表等が記載される有価証券報告書等 「虚偽記載」なし
  • (6)上場会社監査事務所による監査:「上場申請のための有価証券報告書」に記載される財務諸表等について、上場会社監査事務所の監査または四半期レビューを受けていること
  • (7)株式事務代行機関の設置:株式事務代行機関に委託しているか、または株式事務代行機関から株式事務を受託する旨の内諾を得ていること
  • (8)単元株式数:上場の時に100株となる見込みのあること
  • (9) 株式の譲渡制限:上場の時までに上場申請に係る株式の譲渡につき制限を行わないこととなる見込みのあること
  • (10)指定振替機関における取扱い:上場の時までに指定振替機関の振替業における取扱いの対象となる見込みのあること
実質基準
  • (1)企業の成長性:高い成長の可能性を有していること
  • (2)企業内容、リスク情報等の開示の適切性:企業内容、リスク情報等の開示を適切に行うことができる状況にあること
  • (3)企業経営の健全性:事業を公正かつ忠実に遂行していること
  • (4) 企業のコーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制の有効性:コーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制が適切に整備され、機能していること
  • (5)その他公益または投資者保護の観点から名証が必要と認める事項

福岡証券取引所「Q-Board」市場の概要

Q-Boardは、九州周辺の地域経済の浮揚・発展に資するため、今後成長しようとする企業に対し、できる限り資金調達の機会を提供するとともに、投資家に対しても魅力ある投資機会を提供しようとする市場です。よって九州周辺(九州・沖縄・中国・四国地方)に本店を有しない企業が同市場に上場をする場合は、「九州周辺における事業活動及び事業計画の状況等を記載した書面」を作成、提出することが必要となります。上場審査基準は以下のとおりです。

形式基準
  • (1)対象:九州周辺に本店を有する企業または九州周辺における事業実績・計画を有する企業
  • (2)株主数:200人以上(上場時に500単位以上の公募を行うこと)
  • (3)上場時価総額:3億円以上
  • (4)売上高:成長可能事業の売上高が計上されていること
  • (5)事業継続年数:1年以前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしていること
  • (6)純資産の額:連結・単体純資産の額が正であること
  • (7)虚偽記載または不適正意見等:(a)「上場申請のための有価証券報告書」に添付される監査報告書(最近1年間を除く)において、「無限定適正」または「除外事項を付した限定付適正」、(b)「上場申請のための有価証券報告書」に添付される監査報告書等(最近1年間)において、「無限定適正」、(c)上記監査報告書又は四半期レビュー報告書に係る財務諸表等が記載または参照される有価証券報告書等に「虚偽記載」なし
  • (8)上場会社監査事務所による監査:最近2年間の財務諸表等及び最近1年間の四半期財務諸表等について上場会社監査事務所の監査または四半期レビューを受けていること
  • (9)株式事務代行機関:株式事務を本所の承認する株式事務代行機関に委託しているか、または株式事務代行機関から株式事務を受託する旨の内諾を得ていること
  • (10)単元株式数:上場時に100株となる見込みのあること
  • (11)株式の譲渡制限:株式の譲渡につき制限を行っていないことまたは上場の時までに制限を行わないこととなる見込みのあること
  • (12)指定振替機関:指定振替機関の振替業における取扱いの対象であることまたは取扱いの対象となる見込みのあること
実質基準
  • (1)企業内容、リスク情報等の開示の適切性:企業内容・リスク情報等の開示を適切に行うことができる状況にあること
  • (2)企業経営の健全性:事業を公正かつ忠実に遂行していること
  • (3)企業のコーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制の有効性:コーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制が適切に整備され、機能していること
  • (4)その他公益または投資者保護の観点から福証が特に必要と認める事項

札幌証券取引所「アンビシャス」市場の概要

アンビシャスは北海道の地域経済の活性化に資するとともに、投資者に新たな投資機会を提供することを目的とした「近い将来における本則市場へのステップアップを視野に入れた中小・中堅企業向けの育成市場」です。よって北海道に本店、事業拠点が無い場合は、北海道との関連性を記載した書類の提出が必要となります。上場審査基準は以下のとおりです。

  • (1)対象企業:北海道に関連のある企業
  • (2)株主数等:100人以上(上場時に500単位以上の公募または売出しを行うこと)
  • (3)流通株式(上場時見込み)または公募等の実施:基準なし
  • (4)事業継続年数:1年以前から取締役会を設置して事業活動を継続
  • (5)上場時価総額:基準なし
  • (6)純資産の額:1億円以上(最近2年間の営業利益が連続して50百万円以上の場合は、「正」)
  • (7)利益の額:最近1年間の営業利益の額が「正」。営業利益の額が「正」でない場合において、高い収益性が期待できる場合を含む
  • (8)虚偽記載または不適正意見等:最近2年間に終了する財務諸表等並びに最近1年間に終了する中間財務諸表等が記載される有価証券報告書等に「虚偽記載」なし。最近2年間のうち、最初の1年間の監査報告書等が「無限定適正」または「除外事項を付した限定付適正」であり、かつ最近1年間の監査報告書等が「無限定適正」であること
  • (9)株式の譲渡制限:株式の譲渡につき制限を行っていないこと
  • (10)単元株式数:100株
  • (11)株式事務代行機関の設置:株式事務を札証の承認する株式事務代行機関に委託していること
  • (12)指定振替機関の取扱い:指定振替機関における取扱いの対象であること

「ベンチャーファンド」市場について

「ベンチャーファンド」市場につきましては、下記のページをご覧ください。

ベンチャーファンド

ページトップへ