具体的な例を挙げて、岡三オンラインの投資信託の選び方について説明します。
国名、地域名、リート、ソブリン、ハイイールド債、エマージング
毎月分配、為替ヘッジなど
投資信託を選ぶにはどうすればいいのですか?
投資信託を選ぶには、まず投資信託がどのような資産に投資して、どのように運用されているのかを知ることが必要です。詳しい分類については、別途解説をしますが、「投資地域」、「運用対象」、「運用方針」、「分配方法」の4項目を押さえれば大まかな分類をすることができます。
投資地域 ・・・ | 国内、海外(先進国、新興国)、内外 |
運用対象 ・・・ | 株式、債券、リート(不動産投信)、 その他資産(コモディティなど)、資産複合 |
運用方針 ・・・ | 大型株、中小型株、バリュー型、グロース型、 フリー型、テーマ型、ブル・ベア型、インデックス型、 アクティブ型など |
分配方法 ・・・ | 分配金受取型、再投資型など |
商品がたくさんありすぎて選べないのですが・・・
岡三オンラインの場合、お客様が興味があるような商品について個別の商品の銘柄名だけではなく、特徴やテーマからも商品を選ぶことができるようになっています。
具体的な例を挙げて、岡三オンラインの投資信託の選び方について説明します。
国名、地域名、リート、ソブリン、ハイイールド債、エマージング
毎月分配、為替ヘッジなど
例)アジア・オセアニア地域の株式で運用する商品を検索する方法
まず、投資信託のサイトに表示されている「ファンド検索ページへ」ボタンをクリックします。
次に、【詳細検索】の横にあるボタンをクリックします。条件設定画面が表示されるので【資産クラス-株式】、【投資対象地域-アジア、オセアニア】を選択したうえで、画面下部にある「指定した条件で探す」ボタンをクリックします。
以上の操作で、アジア・オセアニア地域の株式に投資する投資信託の一覧が表示されます。
【用語解説】
アクティブファンド: | ファンドマネージャーが独自の調査に基づいて投資先や売買タイミングなどを判断して運用し、目安となるベンチマークを上回る運用成績を目指す投資信託のことです。 その特徴として、ファンドマネージャーが個別銘柄の調査を行うなどの追加的なコストがかかるため、一般的にインデックスファンドに比べてコストが高くなる傾向があります。 |
インデックスファンド: | 日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など市場全体の動向が分かるように数値化した指数(インデックス)をベンチマークとし、投資信託の基準価額がベンチマークに連動した運用を目指す投資信託のことです。インデックスは国内の株式を含めて海外の株式や債券、REITなど多岐に渡ります。 その特徴として、アクティブファンドのようにファンドマネージャーが個別銘柄の調査を行うなどの追加的なコストがかからないため、一般的にアクティブファンドに比べてコストが安く抑えられるメリットがあります。 |
ブルベアファンド: | 先物やオプションなどを利用して、あらかじめ定めた基準となる指数の値動きに対して、同じ方向または逆の方向に概ね連動したパフォーマンスとなるように運用する投資信託のことです。 レバレッジの倍率を掛けることにより、基準となる指数を上回るリターンを得ることが期待できる一方で、市場動向などによっては大きく損をする可能性があります。 |
耳慣れない名前の商品が多いのですが、どうやって選べばいいのでしょうか?
投資信託への投資に不慣れなうちは、特徴やテーマで商品を絞り込んだとしても、最終的にどの商品を選んでいいのか悩むこともあるでしょう。この場合、複数の商品のパフォーマンスを比較して商品を選ぶという方法も選択肢の1つですが、まずは興味を持った商品がどのように運用されているのかを見ることも重要です。
各商品ごとに月次レポートや販売用資料などがありますので、それぞれ内容を見比べながらご確認ください。
他にどんな分類方法があるのですか?
投資信託は、投資地域や投資資産により様々な分類の商品があり、一様に説明することが難しい商品です。このため投資信託協会が、分類について定義づけを行っているので、ここではその分類について見ていきます。
まず、投資信託は大きく「株式投資信託」と「公社債投資信託」に分かれます。「株式投資信託」は主に株式などを組み入れて運用する投資信託のことで、「公社債投資信託」とは株式を一切組み入れず国債や社債などの債券(公社債)を中心に運用する投資信託のことです。
次に、大まかな商品分類に分けると、下表のようになります。
商品分類 | ||||
---|---|---|---|---|
単位型・追加型 | 投資対象地域 | 投資対象資産 (収益の源泉) |
独立区分 | 補足分類 |
|
|
|
|
|
この分類については、統一的な投資信託の分類方法として投資信託協会が制定しているものであり、投資信託の目論見書にも記載してあります。
各々が何を表示しているかについて、解説します。
単位型・追加型: | 購入可能期間がどのように設定されているかを表しています。 (単位型は募集期間中のみ購入可能で、追加型は運用中は随時購入可能) |
投資対象地域: | 主な投資収益が、実質的にどの地域の資産を源泉とするかを表しています。 |
投資対象資産: | 主な投資収益が、実質的にどの資産を源泉とするかを表しています。 |
独立区分: | 上記分類とは、異なる性質を持つ商品を表しています。(それぞれに当てはまる場合にのみ表示します) |
補足分類: | 上記分類の他に区分する必要がある場合にのみ表示します。 |
また、上記の商品分類により大まかな商品内容は分かりますが、投資信託協会では、さらに詳細な投資信託の属性を示す、「属性区分」も定めています。この2つにより、投資信託がどの資産に投資をし、どのように運用した上で決算を行うのかがわかります。 属性区分については、下表のとおりです。
属性区分 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
投資対象資産 | 決算 頻度 |
投資 対象地域 |
投資形態 | 為替 ヘッジ |
対象インデックス | 特殊型 |
|
|
|
|
|
|
|
商品分類と属性区分は、具体的にどのように表示されているのですか?
実際の商品の目論見書により確認をします。
例えば、下の商品で見てみましょう。
上で説明した商品区分、属性区分は赤枠で囲んだ部分に表示してあります。
商品分類を見ると、「追加型」と表示されているので、運用期間中は随時買い付けができることが分かります。投資対象地域は、「内外」と表示され、投資対象資産は「債券」と表示されているので、この商品は、国内外の債券で運用されていることが分かります。
また、属性区分によりさらに詳しく見ていくと、投資対象資産は「その他資産(投資信託証券(債券・公債))と表示され、投資対象地域が「グローバル(日本を含む)」、投資形態が「ファミリーファンド」と表示されているので、この投資信託は、日本を含む世界各国の債券に投資をしていることが分かります。
そして、決算頻度は「年12回(毎月)」と表示されているので毎月決算を行い、為替ヘッジが「なし」と表示されているので、為替についてはヘッジを行わないことが分かります。
このように、商品内容について、この一覧を見るだけで大まかに判断をすることができます。