3本の移動平均線の並び順は全部で6通りです。
それを右図のようにステージ1、ステージ2、・・・・ステージ6と名付けました。
上から
- 短期・中期・長期・・・ステージ1
- 中期・短期・長期・・・ステージ2
- 中期・長期・短期・・・ステージ3
- 長期・中期・短期・・・ステージ4
- 長期・短期・中期・・・ステージ5
- 短期・長期・中期・・・ステージ6
移動平均線の3本使いを「移動平均線大循環分析」と呼んでいます。短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線です。パラメーターも変更は可能ですが、デフォルトは5日、20日、40日としています。そして「指数平滑移動平均線(EMA)」が最適です。
「移動平均線大循環分析」のメリットは、分足・時間足などの短期売買や日足・週足・月足など中長期の売買にも有効で、株式・FX・先物など、全ての市場で同様に使えることです。
くりっく365 豪ドル/円(買気配)日足チャート
エッジとは確率的に有利な状況のことを指します。買いシグナル・売りシグナルであるという理解ではなく、確率的に有利な状況だという認識をしてください。
中期移動平均線と長期移動平均線の間を色を塗り「帯」と呼んでいます。帯は大局トレンドを示します。帯が横這いであったり間隔が狭い状態はトレンドがないことを示します。帯が広がりながら傾きをもって推移しているときはトレンドが明確な状態ですから、その帯の方向に沿って短期移動平均線でエントリーポイントを探すというのが鉄則です。
ビジュアル的にも分かりやすいので、初心者にも最適です。
くりっく365 豪ドル/円(買気配)日足チャート
3本の移動平均線の並び順は全部で6通りです。
それを右図のようにステージ1、ステージ2、・・・・ステージ6と名付けました。
上から
このステージは価格変動の中で基本的に右図のとおり時計回りに推移する性質があります。これを「順行」と呼び、おおよそ価格変動の約7割はこの順番で推移します。
このサイクルを移動平均線大循環と言います。
残りのおよそ3割はどのような動きかと言いますと、「逆行」つまり時計と反対回りの動きとなります。
移動平均線大循環分析には以下の性質があります。この性質を把握すればトレードを有利に進めることができます。
大循環MACDは、移動平均線大循環分析の上級者向けツールです。移動平均線大循環分析が入門者にも分かりやすいということに重点を置いたのに対し、大循環MACDは上級者まで満足いただけるテクニカル指標となっています。
まず、大循環MACDを理解する前にMACDの仕組みを理解しなければいけません。
MACDの計算式は非常にシンプルに解説しますと、
MACD=短期移動平均線-長期移動平均線
となります。
つまり、MACDとは2本の移動平均線の間隔を見ているツールです。何のために間隔を見ているかというと、2本の移動平均線がゴールデンクロス・デッドクロスするとしたら、2本の線がくっついていくことにより、その状態を先読みすることができるからです。
移動平均線大循環分析は、線と線がクロスすることによりステージが変化していきます。
MACDを使えばそのステージ変化を先読みすることができます。
大循環MACDには4つの線があります。
上から
※移動平均線は全て「指数平滑移動平均線(EMA)」を使用。
くりっく株365 日経225(買気配)日足チャート
MACD1は短期移動平均線と中期移動平均線がクロスすることを先読みします。
MACD2は短期移動平均線と長期移動平均線がクロスすることを先読みします。
帯MACDは中期移動平均線と長期移動平均線がクロスすることを先読みします。
帯MACDとシグナルのゴールデンクロス・デッドクロスで帯MACDの上昇(下降)トレンド発生を読み取ります。帯MACDがトレンド転換をすれば、その後価格もトレンド転換をする可能性が高いのです。
※詳しい大循環MACDの解説はセミナー動画をご覧ください。
岡三オンラインさんの「Chart Plus」では、私が推奨している「移動平均線大循環分析」と「大循環MACD」が利用できます。移動平均線大循環分析は入門者にも直感的に分かりやすいテクニカル指標です。価格変動の中でどこにエッジがあるかを浮き彫りにすることができます。また大循環MACDは、現在私がトレードに使っているツールで、移動平均線大循環分析と組み合わせることで上級者まで満足いただけるテクニカル指標となっています。
この二つのツールを使えば、皆さんのトレードが飛躍的に向上すると自信を持っています。