3本の移動平均線の並び順は全部で6通りです。
それを右図のようにステージ1、ステージ2、・・・・ステージ6と名付けました。
上から
- 短期・中期・長期・・・ステージ1
- 中期・短期・長期・・・ステージ2
- 中期・長期・短期・・・ステージ3
- 長期・中期・短期・・・ステージ4
- 長期・短期・中期・・・ステージ5
- 短期・長期・中期・・・ステージ6
(収録時間:約25分)
(収録時間:約46分)
移動平均線の3本使いを「移動平均線大循環分析」と呼んでいます。短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線です。パラメーターも変更は可能ですが、デフォルトは5日、20日、40日としています。そして「指数平滑移動平均線(EMA)」が最適です。
「移動平均線大循環分析」のメリットは、分足・時間足などの短期売買や日足・週足・月足など中長期の売買にも有効で、株式・FX・先物など、全ての市場で同様に使えることです。
くりっく365 豪ドル/円(買気配)日足チャート
明日、為替レートが上昇するか下落するかは基本的に50対50(フィフティフィフティ)です。為替のレートは売り手と買い手のバランスで決まり、これから先上がると思っている人が多ければ上昇し、下がると思っている人が多ければ下落します。ということは現在の価格が成立しているということは、これから先上がると思っている人と、下がると思っている人がそのレートで均衡しているということなのです。
しかし、ときに買い手と売り手のバランスが崩れ、買方が有利になる局面、売方が有利になる局面があります。そういった状態を買いにエッジがある、売りにエッジがあると言います。エッジとは「優位性」、つまり有利な状態のことを指します。
エッジとは確率的に有利な状況のことを指します。買いシグナル・売りシグナルであるという理解ではなく、確率的に有利な状況だという認識をしてください。
どういうときにエッジが発生するかと言いますと、その代表はトレンドです。上昇トレンドは買方にエッジがあることを示し、下降トレンドは売方にエッジがあることを示します。
なぜならトレンドの最大の特徴は「継続する」という性質があるからです。
もちろん、トレンドもいずれ終わります。しかし、明日終わるか、明日も継続するかを天秤にかけたとき、圧倒的に明日も継続するという可能性が多い状態がトレンドがあるという状態なのです。
だから昔からトレードをする人は「Trend is friend」と言ってトレンドを大事にするのですね。
【トレンドの特徴】
継続するという性質を持っている!
中期移動平均線と長期移動平均線の間を色を塗り「帯」と呼んでいます。帯は大局トレンドを示します。帯が横這いであったり間隔が狭い状態はトレンドがないことを示します。帯が広がりながら傾きをもって推移しているときはトレンドが明確な状態ですから、その帯の方向に沿って短期移動平均線でエントリーポイントを探すというのが鉄則です。
ビジュアル的にも分かりやすいので、初心者にも最適です。
くりっく365 豪ドル/円(買気配)日足チャート
移動平均線大循環分析(以下「大循環分析」)はそのエッジがある状態を浮き彫りにしてくれます。
移動平均線が上から短期・中期・長期という並び順になって3本の線が右肩上がりな状態が買いにエッジがある状態。上から長期・中期・短期という並び順になって3本の線が右肩下がりな状態が売りにエッジがある状態です。こういう状態を「パーフェクトオーダー」と言います。
チャートに大循環分析を付けたなら、価格変動を3つの状況に分類してください。
【価格変動の3つの局面】
・安定上昇局面
・安定下降局面
・それ以外
チャート分析は難しい価格変動をわかりやすく紐解くためにあります。このようにシンプルに分類し、安定上昇局面で買いを仕掛ける、安定下降局面で売りを仕掛ける、それ以外のときは何もしない、というルールを作っただけで、トレードがとても簡単になります。
一般的に個人トレーダーは難しい局面でどう取ろうかというところに頭を悩まし、安定上昇・安定下降の局面を取り逃がすことが多いのです。勝つために必要な心構えは安定上昇局面、安定下降局面をしっかりと取れるかということです。
3本の移動平均線の並び順は全部で6通りです。
それを右図のようにステージ1、ステージ2、・・・・ステージ6と名付けました。
上から
この並び順は線と線のクロスによってステージが変化していくのですが、このステージの変化は次の順で変化するのが基本です。
このことを移動平均線大循環と呼び、大循環を使う分析手法ですので、移動平均線大循環分析と呼びます。上記の順番で動くことを「正順」あるいは「順行」と呼び、価格変動のおよそ7割が正順での推移となります。
では残りはどのような推移かと言いますと、残りの3割も規則正しい動きで、「逆順」あるいは「逆行」と呼び、正順の丁度逆の動きとなります。
では実際のチャート上で確認してみましょう。
上記チャートで確認すると約7ヶ月の間、ほとんどが正順の展開で逆順は1回しかありません。皆さん、さまざまなチャートで検証してみてください。ステージの大循環が起こる理由は下図をご覧ください。
価格が上昇下降を繰り返すときに、3本の移動平均線がどう動くかを示したものです。
大循環分析には以下の性質があります。その性質を使ってトレードを有利に進めていこうというのが大循環分析の考え方です。
現在のステージは3本の移動平均線の並び順を見ればすぐにわかります。そして現在のステージがわかれば現在の状況がわかり、そして次の展開も予測出来るわけです。
現在がステージ6だとすると、次の展開はステージ1に進むか、ステージ5に戻るかふたつにひとつしかありません。ステージ1に進むなら安定上昇トレンドが発生する可能性がありますので、早めの仕掛けを検討するのです。
大循環分析の仕掛けは3本の移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期(=ステージ1)となり、3本の線が右肩上がりということを確認したら、すぐに買いで仕掛けます。3本の線の並び順が上から長期・中期・短期となり、3本の線が右肩下がりということを確認したらすぐに売りを仕掛けます。
そして、3本の線の並び順が変わらない間、持ち続けて、並び順が変わったら(あるいは変わると予見出来たら)手じまうというのが基本戦略です。
【基本の仕掛けポイント】
買い=ステージ1で3本の線が右肩上がりを確認したらすぐに。
売り=ステージ4で3本の線が右肩下がりを確認したらすぐに。
【基本の手じまいポイント】
3本の線の並び順が変わったら。(変わると予見出来たら)
大循環分析の基本戦略の長所は大相場をしっかりと取れるということです。一般投資家はどうしても利益確定を急ぎがちで、大相場を小さくしか取れません。大循環分析では大相場のときには上がり続ける限り手じまいのサインが出てきませんので、ずっと持ち続けることが出来ます。
欠点はもみあい相場が続くとチャンスがなかなかないということです。そして、小さなトレンドのときは仕掛けるとすぐにトレンドが転換してしまい、利益を上げることが出来ません。そこでステージ変化の法則を見抜き、ワンテンポ早く仕掛けたり、手じまいの時期を工夫したりします。
大循環MACDは、移動平均線大循環分析の上級者向けツールです。移動平均線大循環分析が入門者にも分かりやすいということに重点を置いたのに対し、大循環MACDは上級者まで満足いただけるテクニカル指標となっています。
まず、大循環MACDを理解する前にMACDの仕組みを理解しなければいけません。
MACDの計算式は非常にシンプルに解説しますと、
MACD=短期移動平均線-長期移動平均線
となります。
つまり、MACDとは2本の移動平均線の間隔を見ているツールです。何のために間隔を見ているかというと、2本の移動平均線がゴールデンクロス・デッドクロスするとしたら、2本の線がくっついていくことにより、その状態を先読みすることができるからです。
移動平均線大循環分析は、線と線がクロスすることによりステージが変化していきます。
MACDを使えばそのステージ変化を先読みすることができます。
大循環MACDには4つの線があります。
上から
※移動平均線は全て「指数平滑移動平均線(EMA)」を使用。
くりっく株365 日経225(買気配)日足チャート
MACD1は短期移動平均線と中期移動平均線がクロスすることを先読みします。
MACD2は短期移動平均線と長期移動平均線がクロスすることを先読みします。
帯MACDは中期移動平均線と長期移動平均線がクロスすることを先読みします。
帯MACDとシグナルのゴールデンクロス・デッドクロスで帯MACDの上昇(下降)トレンド発生を読み取ります。帯MACDがトレンド転換をすれば、その後価格もトレンド転換をする可能性が高いのです。
※詳しい大循環MACDの解説はセミナー動画をご覧ください。
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岡三オンラインさんの「Chart Plus」では、私が推奨している「移動平均線大循環分析」と「大循環MACD」が利用できます。移動平均線大循環分析は入門者にも直感的に分かりやすいテクニカル指標です。価格変動の中でどこにエッジがあるかを浮き彫りにすることができます。また大循環MACDは、現在私がトレードに使っているツールで、移動平均線大循環分析と組み合わせることで上級者まで満足いただけるテクニカル指標となっています。
この二つのツールを使えば、皆さんのトレードが飛躍的に向上すると自信を持っています。