2023年02月10日
岡三証券株式会社 岡三オンライン証券カンパニー
2024年NISA制度が大きく変わります
NISAとは、2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」の愛称で、証券会社等で開設したNISA口座で新規購入した上場株式や公募株式投資信託等の配当金や譲渡益などが、一定期間内で非課税となる制度です。この現在の制度が、2024年から大幅に変わる予定です。
(現行のNISAの概要についてはこちらもご確認ください)
変更内容
新制度 (既存NISAの一本化へ) |
現行制度 | |||
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成長投資枠 | つみたて投資枠 | 一般NISA | つみたてNISA | |
非課税保有期間 | 無期限 | 最長5年 | 最長20年 | |
投資可能期間 | 恒久 | 2014年~2023年 | 2018年~2042年 | |
年間非課税投資枠 | 240万円 | 120万円 | 120万円 | 40万円 |
投資可能商品 | 上場株式・ETF・公募株式投信・REIT等 ※以下のファンドは除外予定 ①信託期間が20年に満たない ②毎月分配型 ③高レバレッジ型等ヘッジ目的以外でデリバティブを活用するもの |
長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託 ※現行のつみたてNISAの要件が引き継がれる予定 |
上場株式・ETF・公募株式投信・REIT等 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託 |
買付方法 | 一括・積立どちらも可 | 積立投資のみ | 一括・積立どちらも可 | 積立投資のみ |
非課税保有限度額 | 計1,800万円 (成長投資枠は1,200万円まで) |
最大600万円 (年間120万円×5年) |
最大800万円 (年間40万円×20年) |
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併用の可否 | 可能 | 不可 |
出所: 令和5年度税制改正大綱、各種報道を基に岡三オンライン証券カンパニーが作成
※上記の説明は概要であり、すべてを網羅したものではありません。
①年間の投資可能金額が最大360万円に
従来一般NISA枠は120万円、つみたてNISA枠は40万円どちらかの選択ですが(当社では一般NISAのみ取扱い)、今回の新制度では、現行の一般NISAにあたる「成長投資枠」と、現行のつみたてNISAにあたる「つみたて投資枠」が併用でき、投資可能金額は年間で合計360万円になります。
②非課税保有期間が無期限化
従来一般NISAの非課税期間は最長5年、つみたてNISAは最長20年です。一般NISAの場合、5年経過後は一般口座に払出し、または売却して換金するか、ロールオーバーの手続きが必要でしたが、新NISAではこういった制限がなくなり、いつまでも保有し続けることができるようになります。
③生涯投資枠が最大で1,800万円に
現行制度では、一般NISAの場合、非課税限度額は最大600万円、つみたてNISAは最大800万円と決められていますが、新NISA制度では、一生涯にわたる非課税限度額が1,800万円となります。また、従来と異なり、一度売却すればその分の非課税限度枠が翌年以降再利用できるようになります(年間の投資上限額の範囲内)。
その他
- 現行のNISAについては、2023年で投資可能期間が終了しますが、非課税口座内にある商品については、新NISA制度の別枠で、現行の取扱いを継続します。
- ジュニアNISAは2023年末で投資可能期間が終了になります。2024年以降、払出制限が撤廃され、18歳(その年の3月31日時点で18歳である年の1月1日以降)に達していなくても源泉徴収されずに払出し可能になります。
(ジュニアNISAの概要はこちらもご確認ください)
注意事項
- 当ページは2023年2月10日時点の内容です。制度内容については、今後変更の可能性がある点にご留意ください。