【業界図鑑】卸売業界 ~ ヘルシーメニューへの需要が本格化

2019年06月26日
岡三オンライン証券株式会社

【業界図鑑】卸売業界 ~ ヘルシーメニューへの需要が本格化

総務省の統計によれば、2017年の夫婦共働き世帯は、全国で1,348万8千世帯だった。割合は48.8%で、5年前の45.4%から上昇した。単身世帯の増加もあり、食事については「時短、簡単、節約、ヘルシー」のコンセプトへの需要がより一層高まっている。

1. レストランのヘルシーメニュー

健康志向の高まりで、牛丼チェーンや弁当チェーンには、ヘルシーメニューが必ずと言っていいほど加わっている。人件費や物流費が高騰する中、定番メニューの値上げには慎重にならざるを得ないため、こうしたヘルシーメニューで利益率を上げている。材料の原価を下げるために、レストランチェーンと統合する動きへとつながった。また、卸売業者を活用するところもあり、カット野菜などを卸売りする企業が売上を拡大している。

2. 家庭への配食サービス

家庭においても、栄養を考慮した配食サービスを利用する人が今後も増える見込みだ。例えば献立を考えずにすむ食材宅配ヨシケイなどのサービスは、共働き世帯にとっては貴重だと言える。
しかし、本当に日本人は野菜を食べるようになったのだろうか?厚生労働省のデータによれば、10年単位で見ても増えていない。2017年の野菜摂取量の平均値は288.2gであり、男女別にみると男性 295.4g、女性 281.9g である。
ただ、今後は高齢化するため、摂取量は増えていくだろう。年齢階級別にみると、男女とも60歳代が最も多くなっている。男性では 30歳代、女性では 20 歳代で最も少ない。

<野菜摂取量の平均値の年次推移 (2007年~2017年)>

<野菜 摂取量の平均値( 20 歳以上、性・年齢階級別)>

3. 施設への配食サービス

ヘルシーコンセプトは、供給側が先行している感じは否めない。需要はこれから高まるだろう。家庭やレストランに使われるカット野菜などは大変便利だ。老人施設への配食サービスが増えていることからも、卸売業者の提供するヘルシーメニューへの需要は高まりつつある。国内全体で人材不足感が出てきているため、こうした業者を活用するところは益々増えると見られる。

4. 健康食品卸業関連銘柄

コード 銘柄名 概要 終値
(6/26)
注文画面
2708久世外食向けの食材卸、生鮮野菜配送を展開。857
3137ファンデリー医療機関を中心に健康食を宅配。1,537
3182オイシックス・ラ・大地青果物をオンラインで販売。米国のビーガン向け宅配会社を買収。1,308
3392デリカフーズホールディングスファミレスを中心にカット野菜を提供。野菜の研究も手掛ける。1,463
9262シルバーライフ高齢者向け配食サービスを展開。家庭向けのヨシケイ開発のヘルシーメニューを請け負っている。4,795

著者プロフィール

増井 麻里子(ますい まりこ)氏

株式会社Good Team 代表取締役社長

証券会社、ヘッジファンドを経て、米系格付会社・ムーディーズでは多業界に亘る大手事業会社の信用力分析、政府系金融・国際協力銀行(JBIC)では国際経済の調査を担当。

経済アナリストとして独立し、主に投資家向けのアドバイザリー業務を実施。

2017年6月、株式会社Good Teamの代表取締役社長に就任。

主な執筆・出演に週刊エコノミスト、国際金融、時事速報、Bloombergセミナー、日経CNBCなどがある。

メルマガ「5 分でチェック!世界の経済指標の読み方」(毎週3回程度)配信中。

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