武部力也の週間為替相場見通し(9/14週号)

2020年09月11日

政治と金融政策がドル円に「秋波を送る」場面

ドル円予想レンジ 105.20-107.00円

「We think that the economy's going to need low interest rates, which support economic activity, for an extended period of time, It will be measured in years(我々は米経済が長期間低金利を必要とすると考えており、それが経済活動を支援する。そして数年間の時間を要することになるだろう)」-。これは9/4の8月米雇用統計発表から約6時間後に出演したラジオ番組でのパウエルFRB議長発言だ。足元の米労働市況が良好な内容だとの認識を示した一方で今後減速する公算が大きいとの警戒も示した。先日のジャクソンホール会議でも物価上昇率が2%を一時的に超えても現状策の継続を容認するとした慎重な姿勢を示し市場対話に努めている。ゼロ金利からマイナス金利への踏み込みを封じている現状、9/15-16のFOMC連邦公開市場委員会でも将来の金融政策方針を示唆するフォワードガイダンスを強化して期間年月の明言化を改めて示す可能性で読んでいる。

トランプ大統領の楽観論と現実

米雇用回復を後押しするFRBのゼロ金利政策強化と継続性を睨む一方で当事者のトランプ大統領はどうか。9/4に「Great Jobs Numbers! 1.37 Million Jobs Added In August. Unemployment Rate Falls To 8.4% (Wow, much better than expected!). Broke the 10% level faster and deeper than thought possible」(雇用で絶好の数値が出た。8月の新規雇用は137万件で失業率は8.4%に下がった(おお!予想よりはるかに良い)。直近の予想以上、しかも大幅に10%台を割り込んでいるではないか」と自身のツイッターに投稿。自らの政策効果を強調している。逆読みすると恣意的に楽観視しているようにも映るが理由は簡単だ。失業率改善をV字回復だと強調し11月米大統領選挙に向けて自らの雇用対策、経済政策の正しさを支持者、有権者にアピールしているからだ。民主党のバイデン候補はトランプ策を総じて批判しており、急回復する「V字型」、時間を要する「U字型」、低迷継続の「L字型」ならぬ、『“右上と右下に向かう線で混迷”を表している「K字型」だ』と揶揄。トランプ大統領としても拙速な追加策や効果が疑わしい新策は、逆に失点にも繋がりかねないことから、11/3大統領選挙投票日に向けては発言のみで実行の伴わない不動の時期に入ったと言えそうだ。

次期首相誕生と日銀政策の現実

「ポスト安倍」を巡る自民党総裁選に関しては9/14月曜14時から都内ホテルにおいて自民党両議員総会と投開票が行われる。但し候補者の菅官房長官は既に過半の議員票を握る党内各派閥の支持を得ており、当選確実な情勢だ。市場も菅政権誕生を織り込み済みである。9/16-17は日銀の金融政策決定会合であり9/17木曜15時半から黒田総裁の会見が予定されている。しかし、サプライズはなく、現行策「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の継続を訴え、「アベクロ(安倍黒)」コンビネームを「スガクロ(菅黒)」にリニューアルし、政府と日銀の一体感を強調するに留まりそうだ。

ドル円に「秋波を送る」日米政治と金融政策

9/14週のドル円は日米の政治事情と金融政策会合から「秋波」が送られると読むが実際は熱気を強めるには及ばず、特に日米金融政策での「ドル売り・円売り」の対峙に変化はなさそうだ。同週末に向けては“暑さも寒さも彼岸まで”、と言われるように9/21-22の本邦祝日を控えて様子見手控えと調整に終始し、高低差も縮小する可能性が高いのではないか。

9/14週ドル円焦点

テクニカル観点では突入した日足雲帯(105.44-107.02)帯内の上下枠推移で予想。上値焦点は9/3-4高値圏106.52-56、8/28高値106.955、8/13-14高値圏107.05-06、7/21-23の高値水準107.20-40圏への回復力、7/20高値107.535。超えれば7/7-8高値圏107.72-80推考。下値焦点は9/1安値105.605、8/31安値105.28、8/28安値105.19、8/19安値105.09。割れると7/31安値104.18(午前11:45頃)後、財務省と金融庁、日銀の3者会合、岡村財務官の牽制発言が伝わり始めての上昇起点104.30からの上昇価格帯が注視され104.85-80、104.70、104.55を意識。104円台維持が最終橋頭保。

出所:岡三ネットトレーダープレミアム

※岡三オンライン証券の対東京金融取引所(くりっく365)における買い比率
※買い比率(買残玉÷(売残玉+買残玉)×100)

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リスク

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保証金・証拠金

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手数料等諸費用の概要(表示は全て税込・上限金額)

【日本株】取引手数料には1注文の約定代金に応じたワンショットと1日の合計約定代金に応じた定額プランがあります。ワンショットの上限手数料は現物取引で3,300円、信用取引で1,320円。定額プランの手数料は現物取引の場合、約定代金100万円以下で上限880円、以降約定代金100万円ごとに550円加算、また、信用取引の場合、約定代金200万円以下で上限1,100円、以降約定代金100万円ごとに330円加算します。手数料プランは変更可能です。信用取引手数料は月間売買実績により段階的減額があります。信用取引には金利、管理費、権利処理等手数料、品貸料、貸株料の諸費用が必要です。【上場新株予約権証券】日本株に準じます。【中国株】国内取引手数料は約定金額の1.1%(最低手数料5,500円)。この他に香港印紙税、取引所手数料、取引所税、現地決済費用の諸費用が必要です。売買にあたり円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。【外貨建て債券】外貨建て債券を募集・売出し等により、又は当社との相対取引により購入する場合は、購入対価のみをお支払いただきます。外貨建て債券の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。【先物】取引手数料は、通常取引コースの場合、日経225先物が1枚につき330円(取引枚数により段階的減額あり)、日経225mini、ミニTOPIX先物、東証REIT指数先物、TOPIX Core30先物、東証マザーズ指数先物、JPX日経インデックス400先物が1枚につき44円、TOPIX先物、日経平均VI先物が1枚につき330円、NYダウ先物が1枚につき880円。アクティブ先物取引コースの場合、日経225先物が1枚につき275円、日経225miniが1枚につき27円です。【オプション】取引手数料は、日経225オプションが約定代金に対して0.176%(最低手数料220円)、TOPIXオプションが約定代金に対して0.22%(最低手数料220円)です。【株価指数証拠金取引】取引手数料は、セルフコースは1枚につき156円、サポートコースは1枚につき3,300円です。【投資信託】換金時には基準価額に対して最大0.75%の信託財産留保金をご負担いただく場合があります。信託財産の純資産総額に対する信託報酬(最大2.42%(年率))、その他の費用を間接的にご負担いただきます。また、運用成績により成功報酬をご負担いただく場合があります。詳細は目論見書でご確認ください。【FX】取引所FXの取引手数料は、セルフコースはくりっく365が無料、くりっく365ラージが1枚につき1,018円、サポートコースはくりっく365が1枚につき1,100円、くりっく365ラージが1枚につき11,000円です。店頭FXの取引手数料は無料です。スプレッドは、通貨ごとに異なり、為替相場によって変動します。Webサイトで最新のものをご確認ください。

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