伊藤嘉洋の週間株式相場見通し(2/4週号)

2019年02月01日

もち合い相場からトレンド発生を待つ局面

日経平均予想レンジ 20,331-21,115円

 今週は国内企業の決算発表や海外の重要イベントを控えて様子見ムードが強まる中、FOMC声明を好感した米国株急伸の流れを引き継ぎ、日経平均は20,929円高値まで上昇した。その後は日米金利差縮小に伴う円高への警戒があるほか、企業決算や週末の海外イベントを見極めたい向きも多く戻り待ち売りに上値は抑えられた。週末は20,788円で終了した。

海外の焦点

 FOMCでは大方の予想通り政策金利2.25~2.5%の据え置きを決定。政策金利を「忍耐強く運営する」と表明し、これまでの「緩やかな利上げ方針」を修正した。2019年中に2回を見込んでいた利上げは実施しない可能性を示唆し、保有資産の圧縮に柔軟に取り組む姿勢を示した。世界的な景気減速を懸念していたが、市場では安心感が広がりダウ平均は12/4以来25,000ドル台を回復した。
 NYダウは10/3高値26,951ドルから12/26安値21,712ドルまで下落した。戻り相場から半値戻りの24,331ドルを達成後、自律反発継続からフィボナッチ比率61.8%戻しの24,949ドルを上回った。テクニカル的には10/3、11/8、12/3高値を結んだ上値切り下げトレンドの位置する上値抵抗線の25,000ドルに達したことで、ここで跳ね返されて調整入りするのか、更に26,000ドルに向けて上昇基調となるのか正念場を迎えたといえる。

国内の焦点

 NYダウと比べると日経平均の出遅れは顕著だ。1/31には昨年10/18の指数差3,705ptを上回る4,200pt超に拡大した。2018年の動向を見ると、日米指数差は3,500ptを上回ると修正の動きが働き、2,400pt程度まで縮小のあと再び拡大をたどっている。今回の拡大の要因はドル安・円高。足元の20,700円付近の適正水準はEPS1,450円で16%減益を織り込んだ水準まで売られており、米中景気の先行きは予断を許さないものの、さすがにここからの下落リスクは小さいと見られる。ただ足元のドル・円相場が12月日銀短観の想定レート109円40銭を下回っているだけに為替相場をにらんだ出遅れ修正の動きになることは否めない。
 テクニカル面では5日線を支えに直近高値20,892円を上抜いたことで、もち合い放れの様相を強めてきた。昨年12月以降下向きの25日線が1/31上向きに転じ、調整一巡感をうかがわせている。2月相場入りで20,300~20,900円のレンジ相場を明確に脱出できるかが試される。

来週の株式相場

 以上、来週は企業決算本格化を前にして膠着感を強めた株式相場は、チャート上では5日線20,700円付近での煮詰まり感も意識される。週末発表の米雇用統計やISM製造業景況指数の結果次第では、米国株やドル・円相場が大きく振れる可能性が考えられ、上下どちらに振れてもおかしくない。トレンド発生を待つ局面といえる。
日経平均のレンジは、上値は12/18終値21,115円が意識され、下値は25日線20,331円が目処となろう。

出所:岡三ネットトレーダープレミアム

主なスケジュール

日本

2/4(月)1月マネタリーベース
2/7(木)12月景気動向指数
1月外貨準備高
2/8(金)12月家計調査
12月経常収支
12月毎月勤労統計(速報値)
1月景気ウォッチャー調査
1月企業倒産件数
オプションSQ

米国

2/4(月)12月製造業受注指数
2/5(火)12月貿易収支
1月ISM非製造業景況指数
トランプ大統領一般教書演説
2/6(水)パウエルFRB議長、教育関係者との集会に出店(ワシントン)
2/7(木)12月消費信用残高
2/8(金)12月卸売在庫(確報値)

ご注意

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保証金・証拠金:【信用】最低委託保証金30万円が必要です。信用取引は委託保証金の額を上回る取引が可能であり、取引額の30%以上の委託保証金が必要です。【先物・オプション】発注必要証拠金および最低維持証拠金は、「(SPAN証拠金額×当社が定める掛け目)-ネットオプション価値の総額」とし、選択取引コース・取引時間によって掛け目は異なります。当社のWebサイトをご確認ください。また、変更の都度、当社のWebサイトに掲載いたします。【株価指数証拠金取引】発注証拠金(必要証拠金)は、株価指数ごとに異なり、取引所により定められた証拠金基準額となります。Webサイトで最新のものをご確認ください。【FX】個人のお客様の発注証拠金(必要証拠金)は、取引所FXでは、取引所が定める証拠金基準額に選択レバレッジコースに応じた所要額を加えた額とし、店頭FXでは、取引金額(為替レート×取引数量)× 4%以上の額とします。法人のお客様の発注証拠金(必要証拠金)は、取引所FXでは、取引所が定める証拠金基準額とし、店頭FXでは、取引金額(為替レート×取引数量)×金融先物取引業協会が公表する数値とします。発注証拠金に対して、取引所FXでは、1取引単位(1万又は10万通貨)、店頭FXでは、1取引単位(1,000通貨)の取引が可能です。発注証拠金・取引単位は通貨ごとに異なります。Webサイトで最新のものをご確認ください。

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