次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2021年11月29日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】新型コロナ・治療薬関連株に注目

南アフリカ発で新型コロナウイルスの新しい変異型ウイルスが発見され、その拡大が懸念されている。東京や欧州、米国など世界の株式市場は、先週から急落を演じたが、薬品株への注目はより高まりそうだ。
日本では、感染者の絶対数が少なく、治験が難しいこともあり、国内企業の新型コロナへの治療薬開発は海外に比べ、遅れている。しかし、海外でのルートを持つ製薬企業では、今後の展開が期待できる。そこで、日本企業の中から、新型コロナ治療薬の開発が期待できる企業をいくつか紹介したい。

【新型コロナ治療薬を開発する日本企業】

コード 銘柄 市場 新型コロナ治療薬 終値(11/29) 注文画面
4507塩野義製薬東証1部S-2176228,085現物買
4519中外製薬東証1部アクテムラ/ロナプリーブ3,800現物買
4523エーザイ東証1部エリトラン7,045現物買
4563アンジェス東証マザーズAV-001416現物買
4587ペプチドリーム東証1部PA-0012,880現物買
4901富士フイルムホールディングス東証1部アビガン9,020現物買

塩野義製薬は、上記表の中でも代表企業と言える。社長方針で、社内の資源の多くを新型コロナ関連に集中させている。最近では、ベトナム政府と新型コロナ対策を共同で行う合意をするなど、海外でも実績をあげつつある。

【塩野義製薬(4507):日足の6カ月】

中外製薬は、重傷者向け治療薬、抗体カクテル療法を米国に提供し、業績を上げている。今12月期の純利益予想は、前期比34%増益となりそうだ。
エーザイは、米国で認知症治療薬の効果に疑念が出ていることで株価を大きく下げているが、新型コロナ治療薬エリトランは、肺炎の重傷化を防ぐ薬として、需要が高い。
DNA型ワクチン開発が進まないアンジェスは、カナダのバソミューン社と共同で、治療薬開発に乗り出し、米国・カナダから助成金を得ることに成功した。ペプチドリームも、40%出資のペプチエイドが、来年早々にも臨床試験に入るとされている。
富士フイルムのアビガンは、米国での臨床試験で効果を確認できず、日本での市場投入を検討している。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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