次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2021年11月15日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】自社株買い発表企業をチェック

東京株式市場では、自社株買いの発表が盛んだ。8日にはソフトバンクが発行済み株式数の14.6%に当たる大型自社株買いを発表し、株価は大きく動いた。ここ数カ月を見ると、ソフトバンクグループ以外でも、武田薬品、日本郵政、トヨタと、主要銘柄の多くが自社株買いを発表している。これらの銘柄の中には、自社株買い発表後に株価が急騰した後の調整を経て、再度上昇を始めるケースや、発表時はそれほど反応せず、その後長期的な上昇につながるケースもある。

そこで、11月5日から12日までの間に自社株買いを発表した銘柄の中から、一定の株価インパクトがあると思われる規模・手法のものを抜き出してみた。

コード 銘柄 自社株買いシェア 業種 終値(11/15) 注文画面
1605INPEX5.48原油ガス開発970現物買
1662石油資源開発5.25原油ガス開発2,339現物買
1719安藤ハザマ9.43建設882現物買
3765ガンホー・オンライン・エンターテイメント4.27ゲーム2,658現物買
6417SANKYO5.7パチンコ機製造3,015現物買
7628オーハシテクニカ4.93自動車部品1,583現物買
7914共同印刷4.8総合印刷2,740現物買
8418山口フィナンシャルグループ5.25地銀640現物買
8795T&Dホールディングス9.44生保1,441現物買
9984ソフトバンクグループ14.6金融・通信7,000現物買

自社株買いの規模は、発行済み株式数に対するシェアが、少なくとも2%以上なければ株価インパクトは少ない。上記表では、発行済み株式数の4%以上のシェアで自社株買いを発表している銘柄をピックアップしてみた。
表からは、ソフトバンクグループの14.6%という数値がいかに大きいものかがわかる。金融機関では、山口フィナンシャルグループと生保持株会社のT&Dホールディングスが大規模な自社株買いを発表した。

【T&Dホールディングス(8795):日足の6カ月】

原油価格の上昇で利益が上がるINPEX、石油資源開発、建設では安藤ハザマが目を引く規模だ。表には無いが、建設では熊谷組(3.9%)や奥村組(2.64%)も自社株買いを発表した。
SANKYO、ガンホー、オーハシテクニカは好業績を背景に、共同印刷は振るわない第2四半期決算と共に発表している。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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