次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2021年09月13日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】自民党総裁選を前に注目を集める関連銘柄

東京株式市場では、自民党総裁選に関連して上昇に転じたTOPIX、日経平均などの株式指標が、短期中期の移動平均を突破し、相場の雰囲気を好転させている。
個別銘柄では、総裁選候補者の政策テーマに乗った銘柄が早くも大幅高を演じる場面が多く見られるようになり、まだこの動きは今週も続きそうな勢いだ。
そこで今回は、総裁選の政策テーマに関連した銘柄を、業績などを考慮した上で、選別してご紹介しよう。

【総裁選関連と考えられる銘柄】

コード 銘柄 市場 テーマ 終値(9/13) 注文画面
1945東京エネシス東証1部再生可能エネルギー1,129
2150ケアネット東証マザーズ医薬営業支援5,860
2326デジタルアーツ東証1部ネットセキュリティ9,380
3900クラウドワークス東証マザーズクラウドソーシング大手1,753
4768大塚商会東証1部脱ハンコ6,110
6864エヌエフホールディングス東証JASDAQスタンダード量子コンピュータ1,660

総裁選には9月11日時点で、3名の立候補者が出ている。
まず、ワクチン担当相の河野氏。河野氏は早くから脱原発・再生可能エネルギーの開発を主唱してきた。この点では現政権の方針と変わらないが、これに加え、「脱ハンコ」を宣言してきたことは、国民の記憶に新しいところだ。東京エネシスは、従来は原発を含めた発電所のメンテナンスに強い企業だが、近年、バイオマス発電設備に注力し、来年度からこれらの収益を見込んでいる。また、大塚商会は、中堅企業から大手企業まで幅広い顧客層を持つが、自治体に強く、DX関連として注目され、脱ハンコ社会での実力者と言える。

もう一人の有力候補、岸田氏は、医療難民を無くす、リモートワークをより可能な社会を、ということを訴えている。医薬品のネット注文に強いケアネットは、国の医療体制充実に必要となる医師の増加や教育・情報に関する医療コンテンツサービスを行っている。ここまでの値動きは決して強くないが、総裁選の行方によっては動きが変わるかもしれない(9月30日に1対4の株式分割)。

【ケアネット(2150):日足の6カ月】

リモートワークを支えるクラウドワークスも、クラウド大手企業として注目される企業だろう。

安倍前首相が推すと言われる高市氏の政策も、市場では軽視できない一面がある。高市氏が提唱するサイバーセキュリティの強化は、米国バイデン政権もその強化を打ち出している政策だが、ネットセキュリティ大手のデジタルアーツは、企業・自治体の危機感を背景に業績が好調だ。また、高市氏は量子コンピューター開発を国家的プロジェクトとしたい意向を持っているとされ、そのデバイスで業績が好調なエヌエフホールディングスにも注目しておきたい。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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