次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年10月12日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】米大統領選と電気自動車関連銘柄

米国の株式市場は、大統領選挙の影響をどのように消化すべきか、今その渦中にある。
11月3日の投票まで、あと3週間となり、ここからさらに、選挙の市場への影響力は高まるだろう。
トランプ氏かバイデン氏か、今の状況下で予想をするのは時期尚早だ。しかし、トランプ氏当選のシナリオに比べ、バイデン氏当選のほうが、株式市場のシナリオは明確になりつつある。それは、トランプ氏が総花的な発言に終始しているのに対し、バイデン氏が、医療、環境、対中国政策に対して、明確な発言が目立ってきたからだ。
足下でバイデン氏優勢との話が出れば、これらに関連する銘柄は上がりやすく、トランプ氏優勢となれば、下がりやすくなる。大統領選挙の行方はまだ全く分からない。しかし、バイデン氏に関連する銘柄が注目され、変動率が高くなっており、売買チャンスは増えているようだ。それは、東京市場にも影響を及ぼしている。
そこで、環境関連の代表分野でもある電気自動車に関連する銘柄を、下表に挙げてみた。

コード 銘柄 市場 事業 終値(10/12) 注文画面
3891ニッポン高度紙工業東証JASDAQ
スタンダード
絶縁用セパレータ1,282
6674ジーエス・ユアサ 
コーポレーション
東証1部産業・車載用電池1,883
6728アルバック東証1部半導体・急速充電3,975
6938双信電機東証1部ノイズフィルター454
6955FDK東証2部次世代二次電池1,030
7203トヨタ自動車東証1部自動車メーカー6,911

電気自動車の開発上、その性能の大きな部分を占めるのは、電池の役割だろう。ジーエスユアサは老舗企業だが、トヨタが同社のリチウムイオン電池を採用するなど、電気自動車の世界で着実に存在感を高めている。富士通傘下のFDKもまた、リチウムイオン、二次電池に強い企業。東証2部でまだ時価総額も350億円程度だが、今後、子会社上場の解消などにも注目される可能性がある。

【FDK(6955):日足:6カ月】

ニッポン高度紙工業は、電気絶縁用セパレータの専業大手。電気自動車向けには、世界初の植物由来の高性能セルロース系セパレータを開発し、環境に対する高いレベルでの貢献をする企業として認知された。真空技術を持つアルバックは、電気自動車の駆動モーターに使われる希土類磁石を作る炉を提供する。
また、双信電機は、ノイズフィルターメーカーだが、同社製品は、電気自動車の急速充電器で使用されている。
トヨタは、言わずと知れた世界的な自動車メーカーだが、今年は、小型EVや燃料電池大型トラックなど、電気自動車の開発においても積極的であることを証明しつつある。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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