次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年09月28日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】昨年12月のIPO銘柄に着目

内外の株式市場共に、政治要因の影響が出始めており、不確定要素が多くなっているようだ。その結果、日経平均などの指数が大きく変動する場面が増加してきている。
こういった状況下で、指数との関係が薄く、業績期待が持てて、かつ、株価に一定の安定性が出てきた、半年以上前のIPO銘柄に期待する投資家が増えてきているようだ。ここ1カ月あまりの間に、急騰する直近半年~1年間のIPO銘柄が増えてきた。
医療設備関連のレオクランは、4月のIPOだが、9月には2000円から2500円へ、掲示板「ジモティー」を運営する2月のIPO銘柄ジモティーは8月1カ月で株価は2倍になった。新型コロナ禍の最中に上場を果たした業務用食材のミクリードも、8月には株価が700円から1200超まで上昇している。

そこで、下表では、上場銘柄数が非常に多かった昨年12月銘柄の中で、動きが出始めたと考えられる銘柄を抽出してみた。上場銘柄数が多い月には資金が拡散し、個々の銘柄の株価が、上場時にはそれほど割高になっていない可能性があること、上場時には想定していなかった社会変化が急速に進み、潜在的な成長性が早期に顕在化するであろうこと、株価が落ち着き始めるべき時期に新型コロナ禍に当たったことで、12月上場銘柄にはまだこれから動きが出る可能性がある、と考えられるからだ。

コード 銘柄 市場 事業 決算 終値(9/28) 注文画面
7077ALiNKインターネット東証マザーズ天気予報専門サイト2月3360現物買
4479マクアケ東証マザーズクラウドファンディング9月10710現物買
4480メドレー東証マザーズクラウド診療システム・人材採用システム12月4790現物買
4483JMDC東証マザーズ医療データベース3月8840現物買
4481ベース東証2部ソフトウェア受託開発12月6620現物買
4482ウィルズ東証マザーズ機関投資家マーケティングツール12月872現物買
4478フリー東証マザーズ中小企業向けクラウド6月7500現物買
4486ユナイトアンドグロウ東証マザーズIT人材の紹介等12月1828現物買
7078INCLUSIVE東証マザーズインターネット関連サービス3月1335現物買
4488AI inside東証マザーズAIのOCRサービス3月44050現物買
7079WDBココ東証マザーズ医薬品安全情報3月4015現物買

クラウドファンディングのマクアケや、ソフトウェア開発のベースやユナイトアンドグロウ、AI insideなどは、新型コロナ禍によるクラウド化の進展や、急速に進むデジタル化に関連し、上場当初には想定していなかった成長機会を得ている。マクアケは7月に業績予想を上方修正し、売上高を35.9%上方修正した。

【マクアケ(4479):日足:6カ月】

また、メドレー、JMDC、WDBココは、医療界の改革に必要な仕組みを提供しており、菅内閣でも、オンライン診療の恒久化に言及するなど、注目の業種となりそうだ。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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