次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年09月14日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】変わる消費を先取りする銘柄

新型コロナが大きく変えたシステムの中に、「消費」がある。これまでのように、「顧客の来店」を前提に、旗艦店を活用したマーケティングは後退し、いかにネットを通して知名度を上げ、自社の良さを分かってもらうか、ということが、どの店にとっても重要になった。こういった傾向は、販売代理店やECサイトの事業者の態度を変え、これまでよりも、個々の店の特徴を的確に消費者に捉えられるような努力をするようになった。
しかし、個々の店舗にとって最も効率的なことは、そのような「仲介者」の手に寄らず、自らのサイトで、自社の良さを消費者に訴えることだ。それができれば、より消費者の心をつかみ、消費者の声を聴くことができる上に、流通コストが減ることで、利益率を上げることも可能になってくる。このような手法をD2Cと呼び、今、このD2Cに成功するであろう企業を、アナリストたちは探している。

もう一つ、消費の世界に生じた大きな流れは、「サブスク」だ。毎月定額の支払いで、一定のサービスを受けられるような消費システムだ。この仕組みは、ネットフリックスのような動画配信のサービスや、定期購読の情報、定期購入の食材などに見られ、サブスクの成功事業者は、業績を安定的に伸ばしている事例が多い。また、サブスクは、B2Cだけではなく、B2Bの世界でも威力を発揮している。

そこで今回は、これらのD2Cまたはサブスクに関連した銘柄を、下記で挙げてみよう。

市場 コード 銘柄 テーマ 終値(9/14) 注文画面
東証1部2477手間いらずサブスク5,550
東証1部3182オイシックス・ラ・大地サブスク2,900
東証マザーズ3558ロコンドD2C2,962
東証1部3985テモナサブスクD2C1,346
東証マザーズ3994マネーフォワードサブスク7,100
東証マザーズ6069トレンダーズD2C717

トレンダーズは、インスタグラムなどでインフルエンサーと呼ばれる影響力ある人たちを使ったマーケティングを行い、新たな消費活動をリードする代表的な企業の一つ。重荷となっていたECサイトを売却し、資本をこのD2C支援事業に集中させる。靴の通販サイトを運営するロコンドは、ユーチューバーとコラボしてPBを確立させようとしている。トレンダーズと逆に、この手法を使って、買収したECモールなどの業績を伸ばそうと企図している。
テモナは、定期購入商品専門のサイト「たまごリピート」を運営し、サブスク支援を行う企業。また、宿泊施設予約サイトでサブスクの事業モデルを確立した、手間いらず、は、新型コロナ禍にも関わらず、前期は31.7%の営業増益を達成し、サブスクの威力と安定性を世に示した。オイシックス・ラ・大地は、食材の宅配をサブスクを行っており、買収効果もあり、業績は急上昇している。

【手間いらず(2477):日足:6カ月】

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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