次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年08月17日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】GIGAスクールはいよいよテーマになるか

昨年末、萩生田文科相は、「今度こそ」という意気込みで、学校教育現場にITを導入する「GIGAスクール」構想を発表した。
日本の教育現場はIT化が遅れていると言われ、数年前から教育IT化は、計画が立てられてきた。しかしどういうわけか、なかなか実効性が上がらず、昨年末の「GIGAスクール構想」にも、株式市場には「またか」という雰囲気があったのは事実だ。
しかし、思いもよらず、今年の新型コロナ感染拡大により、教育現場は、否が応でもIT化の必要に迫られたのだ。学校へ登校することが出来なくなった子供たち向けに、ウェブ会議システムなどの機能を使った授業を行い、宿題の提出もメールなどによって行うようになった。また、進んでいる学校では、文化祭などのイベントにもこれらの機能を活用しようとしている。
これらの学校IT化には、民間企業の能力がどうしても必要だ。ウェブ上のシステム、通信環境の整備、ウェブ授業に適した教育コンテンツ、採点や指導のシステムなど、様々な場面で関連企業が活躍する場面がある。そこで、下表で、いくつかの銘柄を紹介してみよう。

GIGAスクール構想関連銘柄

コード 銘柄 事業 終値(8/17) 注文画面
1951協和エクシオWi-Fi・通信環境整備2,723現物買
3839ODKソリューションズ入試支援646現物買
3933チエル授業支援ICTシステム3,350現物買
3998すららネットオンライン学習教材3,885現物買
6629テクノホライゾン・ホールディングス電子黒板・投影機838現物買
8057内田洋行電子黒板・教員向けPC6,240現物買
9470学研ホールディングスEラーニング教材1,507現物買

学校の通信環境を整備するのは、通信施設の企業が強く、主にNTTの工事を受注することが多い協和エクシオが、有力企業になりそうだ。また、学校側で使う電子黒板など設備は、ODKソリューションズ、チエル、テクノホライゾン・ホールディングスや、オフィス家具大手の内田洋行が有力と言われている。

【協和エクシオ(1951):日足:6カ月】

また、ネットを使った事業では、生徒個々人の特性を分析しながら課題を与える授業などが可能になり、これらのデータが蓄積されれば、AIを使った指導も今後は一般的になる可能性がある。そのようなコンテンツ分野では、すららネット、学研ホールディングスや、これまでも教育コンテンツを出版してきた企業が進出している。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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