次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年06月15日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】2020年6月、改正食品衛生法施行

新型コロナ感染拡大で大混乱する食品業界だが、実は、この6月に改正食品衛生法が施行されている。これによって、来年6月までに食品関連事業者には、HACCP(食品安全衛生に関する世界基準)に沿った衛生管理体制を整えることが義務化された。このHACCP義務化は、食品加工業者だけではなく、すべての中小飲食店も、その対象に入っている。また、あまり知られていないが、飲食店だけでなく、ホテルや介護施設、学校など、調理を行うすべての現場でもやはり義務化の対象となっている。
このHACCPに沿った衛生管理体制の義務化に伴い、安全衛生に関連する衛生関連器材、抗菌剤、検査などの事業者が大きく注目される可能性がある。さらに、HACCPの体制構築は、そのまま新型コロナ対策ともなることから、より積極的に、食品関連事業者はこの体制強化を進める可能性がある。
そこで、下表では、HACCP関連の銘柄を挙げてみた。

【HACCP関連銘柄】

コード 銘柄名 市場 事業 終値
(6/15)
注文画面
4241アテクト東証JASDAQスタンダード衛生検査器材808現物買
4465ニイタカ東証1部除菌・消毒製剤4,750現物買
4665ダスキン東証1部清掃用具レンタル2,694現物買
4694ビー・エム・エル東証1部臨床検査・食品検査2,973現物買
4771エフアンドエム東証JASDAQスタンダード会計業務代行1,075現物買
7476アズワン東証1部総合ウェブショップAXEL11,020現物買

アテクト(4241)、BML(4694)の2社は、検査関連企業だ。アテクトは衛生検査器材、BMLは薬の臨床検査が本業だが、いずれもHACCP導入に伴う需要増が見込める。BMLは新型コロナの抗体検査関連銘柄でもある。ニイタカ(4465)も、新型コロナ感染拡大に関連したアルコール除菌が注目されているが、HACCP導入に伴う安定需要につながりそうだ。

【BML:日足:6ヶ月】

ダスキン(4665)は、認知度が高い清掃関連企業だが、中小企業向けにHACCP導入支援を低価格で行っている。同じように、ISOコンサルティングの延長線上でHACCP導入コンサルを行うのが、エフアンドエム(4771)だ。アズワン(7476)は、企業向け総合ウェブサイトAXELで、衛生関連・HACCP対応関連の商品を販売している。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

注意事項

  • 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
ページトップへ