次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年05月29日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】テレワークの浸透により高まる通信インフラの重要性~光ファイバ回線工事関連銘柄~

5月26日(火)、政府は2020年度第2次補正予算案へ全自治体を対象にした光ファイバ回線網整備に約500億円を投じる方針であることを公表した。従来は過疎地や離島に限定していた光ファイバ回線網整備の対象を、オンライン学習の環境が整っていない学校がある地域にも拡大する。また、地方自治体や電気通信事業者等による光ファイバ回線網の整備を支援する。将来的には病院や診療所等へも拡大させオンライン診療への利用も見据えている。4月30日(木)に成立した2020年度第1次補正予算では、約31億円を通信インフラ補助に計上するとしていたが、外出自粛要請によりテレワークが急拡大するなど重要性が高まったことを踏まえ、第2次補正予算案にて予算を大幅に拡充する方針だ。もとより、政府は足元約70万世帯あると言われている光ファイバ回線が未整備である世帯数を、2023年度末を目標に約18万世帯に減少させると計画していたが、2021年度末に前倒しして計画を達成するとしている。光ファイバ回線は次世代通信規格「5G」の基地局を繋ぐ役割をしているITインフラ基盤であることから、5Gの商業サービスを展開する上で回線網の整備・拡充が後押しされてきた。今回の補正予算によって光ファイバ回線網の整備・工事がよりはやく進むであろう。

政府主導によるITインフラ基盤としての光ファイバ回線網の整備が進む一方で、個人宅における光ファイバ回線導入への機運が高まる。新型コロナウイルス対策の一環として急遽テレワークに切り替えたという方が多いだろう。「自宅のパソコンにテレワーク用のアプリケーション導入等は済んだが使い始めてみると回線が重くて使いづらい」、「そもそも自宅のインターネット環境はスマートフォンで賄っている」など、テレワークに対応したインターネット環境が整っていない場合がある。回線工事が不要なモバイルルーターを利用してインターネット環境を整えることも1つの手ではあるが、J.D. パワー ジャパンが2020年3月下旬~4月上旬にかけて実施したモバイルルーターサービス顧客満足度調査によると、モバイルルーター利用者の約68%(前年同期比7%増)が「速度低下や繋がりにくい等のトラブル」を経験していると回答した。自宅での公私含めたインターネット利用の増加によってインターネット回線が混雑することによる速度低下が推察されている。
テレワークをストレスなく行うにはインターネットの通信速度や安定性が不可欠であり、これらを満たす環境としては光ファイバ回線が妥当だと考えられる。総務省によると、2018年時点で企業が用意しているブロードバンド回線のうち約87.9%は光ファイバ回線であり、通信速度と安定性に優れた快適なインターネット環境が整備されている。一方で、個人世帯ではブロードバンド回線のうち約63.4%が光ファイバ回線であり、光ファイバ回線導入への伸びしろがある。

出典:総務省資料「平成30年通信利用動向調査の結果」より

政府によるITインフラ基盤としての光ファイバ回線網整備が進むことに加え、5月26日(火)に日立製作所が「今後も週2~3日を在宅で仕事ができる状態を継続したい」とテレワークを引き続き推奨するなど、「新しい生活様式」への対応を加速させる動きもでてきていることから、個人宅のインターネット回線の光ファイバ回線への見直し・新規導入の需要が今後一層高まることが想定される。以下に、光ファイバ回線工事を請け負っている銘柄を紹介するので参考にしていただきたい。

コード 銘柄名 終値
(5/29)
注文画面
1417ミライト・ホールディングス1,539現物買
1721コムシスホールディングス3,000現物買
1724シンクレイヤ835現物買
1789ETSホールディングス822現物買
1951協和エクシオ2,474現物買

(岡三オンライン証券 エクイティ事業部)

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