次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年05月08日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】外出自粛で再び脚光を浴びるVR技術関連銘柄

バーチャル・リアリティ(以下、VR)技術への注目が再燃している。VR技術は専用のヘッドセットなどを装着し、コンピュータが作り出した空間を体感できる技術であり、「仮想現実」とも呼ばれている。VR技術は1960年代から研究されてきたが、Oculus(親会社:フェイスブックテクノロジー)の「Oculus Rift」やソニーの「PlayStation VR」などのVR技術に対応した端末が商品化された2016年を「VR元年」と言う。VR技術はゲームやアニメーションの制作に率先して利用されてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染対策で外出自粛が要請される中、イベントや会議などの人との交流を図る場をつくるVR空間や自宅でも特定の空間を疑似体験できるVR技術への需要が高まっている。Google Trendsによると、Web会議ツール「Zoomミーティング」を提供する企業である“Zoom Video Communications”や美術館や動物園見学などをバーチャルで体験学習することができる教育コンテンツ“Virtual field trip”といったVR技術に関連のあるキーワードの検索数が世界的に3月から増加している。

出所:Google Trendsより岡三オンライン証券作成

国内企業でもVR技術に再度注目が集まっている。KDDIでは3月24日に「MUGENLABO DAY 2020」をバーチャルイベントとして開催した。当初は会場型のリアルイベントで開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、バーチャルイベントへ切り替えた。イベント参加者はインターネット経由でバーチャル空間に接続することでイベントに参加することができる。バーチャル空間には大人数で同時接続が可能であり、登壇者のプレゼンに対して拍手やコメントなど、バーチャル空間を活かしたリアクションが取れる。
また、ブイキューブでは3月25日に同社の株主総会をハイブリット型バーチャル株主総会として自社のVR技術を用いて試験運用を実施した。ハイブリット型バーチャル株主総会とは、株主総会を従来通りリアル会場で開催する一方で、リアル会場に足を運べない株主がインターネット経由でバーチャル空間の株主総会に参加できる株主総会を言う。ブイキューブが開催したハイブリット型バーチャル株主総会では、バーチャル空間にて株主総会に参加した株主は株主総会の議事を閲覧できるほか、リアル会場に出席している株主と同様にチャット機能を通じて質問をすることができる。経済産業省は2月26日に「ハイブリッド型バーチャル株主総会の実施ガイド」を策定しており、法的・実務的論点ごとの具体的な実施方法やその根拠となる考え方を示している。例年、3月決算企業の株主総会は6月下旬に集中する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、株主総会の実施が遅延する可能性がある一方で、企業は株主が1カ所の物理的な空間に集まる株主総会をどのように運営するかという課題にも直面する。ハイブリッド型バーチャル株主総会はその課題への対策の1つであろう。

株主総会に限らず結婚式場やライブ会場などの大人数が1カ所の場所に集まるイベントのバーチャル開催や外出せずに自宅ではできないことを疑似体験できるサービスの需要が高まるだろう。以下に、VR技術関連銘柄を紹介するので、参考にしていただきたい。

コード 銘柄名 終値
(5/8)
注文画面
3639ボルテージ409
3652ディジタルメディアプロフェッショナル3,500
3681ブイキューブ1,204
3698CRI・ミドルウェア1,591
3815メディア工房322
3904カヤック514
3976シャノン1,289

(岡三オンライン証券 エクイティ事業部)

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