次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年03月30日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】新型コロナウィルスで動き出した、医療機器メーカーの注目銘柄

新型コロナウィルスの感染拡大で、企業業績への影響はまだ、計り知れない状況にある。東京株式市場も、業績や成長率に基づくファンダメンタルズ分析は、短期的にはあまり意味をなさなくなっている。
しかしそのような中でも、投資家が注目している分野の一つが医療機器関連銘柄だ。
日本でもそうだが、特に欧米では医療機器不足が深刻だ。
米国では感染者数が10万人を超え急増しているが、最も感染者が多いNY州では、5.3万床のベッド数に対し、必要なベッド数は20万床と言われており、医療崩壊が懸念され始めた。またすでに8000人以上が犠牲になったイタリアでは、人工呼吸器など設備が不足している。

こういった状況の中で、医療設備の急ピッチの整備が要請されると同時に、大手医療機器メーカーの役割は大きくなっている。そこで、国内医療機器メーカーで、1000億円以上の売上がある企業を以下でリストアップしてみた。

2019年度売上が 1000 億円以上(見込み)の企業

コード 銘柄 市場 事業 終値(3/30) 注文画面
4543テルモ東証1部カテーテル3,704現物買
6645オムロン東証1部血圧計など5,720現物買
6849日本光電工業東証1部医療用電子機器4,335現物買
6869シスメックス東証1部コロナ検査キット薬事承認7,994現物買
6960フクダ電子東証JASDAQスタンダード医療用電子機器 在宅分野9,100現物買
7733オリンパス東証1部内視鏡1,506現物買
8086ニプロ東証1部人工心肺1,317現物買

上記表の銘柄の株価は、どれもすでに反発に入っており、下落前の水準に届こうとしている銘柄もある。シスメックスは、すでに新型コロナウィルスの検査キットについて薬事承認を受け、株価は急騰している。また、日本光電はすでに下落前の株価を10%以上上回っており、先週はレーティングを格上げする証券会社もあった。日本光電と同じ医療用電子機器のフクダ電子も、下落前の株価を大きく上回ってきた。同社は、自宅医療機器のレンタル事業に特徴がある。
人工肺を手掛けるニプロも、海外の人工呼吸器不足により、先週末から株価は急騰し、下落前の株価をほぼ奪回した。
上記銘柄中、最も売上が大きいのはオリンパスで、感染症対策の使い捨ての内視鏡を開発しているが、過去の不祥事から管理体制を強化しているところだ。オムロンは、家庭用の血圧計などで認知度が高い企業。テルモは、世界的なカテーテルメーカーで、株価は先週末から大きく動き始めている。

【テルモ(4543):日足:6カ月】

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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