次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年03月24日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】暴落を止めるのは誰だ?中銀、財政、個人?

「こんな暴落見たことない…」「どこまで下がるんだ…」
「落ちてくるナイフは掴むな。こんな相場に突っ込むディーラーは余程自信があるか、狂ってるのかのどっちかだ。だが、誰かが買わなければ暴落は止まらない。暴落を止めるのは、我々だ」(波多野聖『メガバンク最終決戦』)
WOWWOWで2016年にドラマ化された同作。椎名桔平氏演じる東西帝都EFG銀行の辣腕ディーラー(桂光義)は、日本国債、日本株、日本円安のトリプル安の状況下でリバウンド狙いの買いを仕掛け、1日で1300億の儲けを出す…。

さて、目下の相場における「桂光義」は誰なのか?もちろん、椎名桔平氏ではないだろう。
ジェローム・パウエル、黒田東彦、クリスティーヌ・ラガルド…。世界中の中央銀行が連鎖的に金融緩和策を打ち出したが、ほぼ効かずだから、この人たちでもなさそうだ。
市場の視線は景気浮揚のための財政出動に移っている。となれば、ドナルド・トランプ、安倍晋三、習近平、アンゲラ・メルケル…。幾人もの名が脳裏に浮かぶが、「この人!」と言い切れるほどピンとくるキーパーソンはなかなかいない。強いて言えば、世界最強の権力を持つドナルド・トランプ(=米国大統領)といったところだろう。

【NYダウ:週足:1年】

【日経平均株価:週足:1年】

ただ、リーマンショックのような人為的要因による市場クラッシュとは違い、今回の相手は目に見えぬウイルス。いくら世界各国が政策協調しても、ウイルスそのものは倒せない。金融政策、財政政策とも、どこまで効くのかは依然不透明だ。
とはいえ、光明がないわけではない。
「世界には今後5、10、20年で他のことも起こるだろう。世界とはそういうものだ。道は平らではない」。世界最強の投資家であるウォーレン・バフェットは、今回のコロナショックについてこう言い切る。そして「今回はコロナと原油急落のダブルパンチ。市場とは一秒一秒、ニュースに大げさに反応するものだ」、とも。
実際、バフェットは1987年10月のブラックマンデー後、2008年10月のリーマンショック後を絶好の買い場として、優良と判断した株を買い増してきた。今回も運航停止に追い込まれた航空会社・デルタ株を買い増しているという。

【デルタ航空:週足:1年】

確かにマーケットは崩落した。が、人類や世界そのものが崩落したわけではない。再生、反騰の息吹は目を凝らせば必ず見つかるはず、というのがバフェットの真意なのだろう。そして、そのバフェットだって最初はいち個人投資家だった。暴落を止める「桂光義」はトランプでもパウエルでもなく、ここで押し目を丹念に拾う、我々個人投資家なのかもしれない。
今回はこの暴落相場の最中でも、安値圏で反転攻勢の芽が出つつある銘柄群を紹介するので、参照いただければ幸いである。

※本文に登場する人物の敬称は省略

※コロナショックで暴落したが、今後の原油安が恩恵となり得る銘柄

コード 銘柄名 市場 終値(3/24) 発注画面
9202ANAホールディングス東証1部2,800
9201日本航空東証1部2,027

※直近の金利上昇が短期的には追い風か。配当利回りにも着目。

コード 銘柄名 市場 終値(3/24) 発注画面
8750第一生命ホールディングス東証1部1,247
8725MS&ADインシュアランスグループホールディングス東証1部2,861

※これまで売り込まれたレジャー関連も反転し始める

コード 銘柄名 市場 終値(3/24) 発注画面
4661オリエンタルランド東証1部13,925
4337ぴあ東証1部2,612

執筆者

渡部 一実 氏
株式会社ストックボイス 記者

産経新聞記者として政治経済報道に携わる。2014年からストックボイス記者。

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