次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年01月24日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】慢性的な人手不足で悩む医療現場を支援する企業

少子高齢化が今後さらに加速すると考えられており、医療・介護領域における「人手不足」の難題に対応するには、医療・介護を専門とした人材ビジネスやITを駆使した医療業務の効率化が欠かせない。「人手不足」に関し、日本の医療現場には2つの課題がある。1つは医療・介護従事者の絶対数が不足していることだ。経済協力開発機構(以下、OECD)が公表しているデータによると、日本の「人口1,000人に対する医師数」は、OECD加盟国36ヵ国中28位、G7の中では最低で2.4人しかいない。医師だけではなく、看護師や介護職、保育士も人手不足とされている。医療現場では、慢性的な人手不足のために、長時間勤務になる傾向があり、離職者がでやすい環境にある。

出典:OECD資料より、岡三オンライン証券作成

次に、「1人あたりの受診回数が多い」ことだ。日本人の1人あたりの受診回数は12.6回で、韓国に次いで2位である。時間的な制約がある中で多くの診察をこなすには限界がある。

このような状況の中、昨年の12月12日に東証マザーズに上場したメドレー(4480)が1月23日に前日比10.16%上昇(終値:1,345円)した。国内大手証券会社が同銘柄の投資判断を「買い」、目標株価を1,800円としたことを材料に買いが集まった。同銘柄が評価された背景は先に挙げた日本の医療現場における2つの課題に対して有効な事業を展開しているからであろう。1つは人材プラットフォーム事業だ。医療ヘルスケア分野専門の就職・復職・転職のための求人サイト「ジョブメドレー」の運営をしている。結婚や妊娠、子育て等のライフステージの変化により医療現場を離脱した医療関係有資格者の復職や、人手不足が顕著な地方医療機関と都市部に集中する医療・介護従事者を結ぶ求人掲載を全国で展開している。
また、ITを駆使した医療業務の効率化を担う医療プラットフォーム事業も持つ。医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上等を実現するためのオンライン診療システム「CLINICS」及び医療情報提供サービス「MEDLEY」の提供を行う。新規開発サービス事業は、介護施設検索サイト「介護のほんね」等の開発を行っている。

【メドレー:日足:上場日2019年12月12日~】

医療関連の銘柄と言うと、新薬の開発や高度先進医療を可能とする医療機器関連の銘柄に脚光が集まりやすいが、医療を施すのは“人”である。日本の医療現場の業務負担を軽減するビジネスに注目が集まるだろう。以下に、医療現場支援関連として銘柄を紹介するので参考にしていただきたい。

コード 銘柄名 内容 終値
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注文画面
2413エムスリー・医療従事者が必要とする医療に関する最新ニュース、論文、医薬品情報等を提供する「m3.com」、「MR君」を展開。
・医療業界に特化した転職サービス「エムスリーキャリア」を展開
3,190
3649ファインデックス・電子カルテを中心とした様々な患者データを統合管理するシステムを提供1,235
3939カナミックネットワーク・在宅医療をはじめ、看護・介護の専門職の方々が効率的に連携を行うための情報共有システム「カナミッククラウド」の提供810
4480メドレー・医療ヘルスケア分野専門の就職・復職・転職のための求人サイト「ジョブメドレー」の運営
・オンライン診療システム「CLINICS」及び医療情報提供サービス「MEDLEY」の提供
1,402
6034MRT・医師および医療関係者の転職やスポット求人の紹介966
6095メドピア・メドピア会員の医師同士による情報共有の場「薬剤評価掲示板」を提供1,820

(岡三オンライン証券 エクイティ事業部)

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