次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年12月23日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】数少ない警備業界の銘柄に注目

年内も残りわずか。24000円台に乗せたあとの日経平均株価は、上値が重くなっているが、今後も個別物色の局面が何度も繰り返されるだろう。
クラウド関連や人材関連、5G関連など、市場が注目するテーマには、有力銘柄もそれなりの社数があるのが普通だ。しかし、警備業界は、需要が増しているにも関わらず、社数が少ない。その原因は、人員不足だ。今、日本で起こりつつある社会の変化、高齢化による高齢者世帯の増加、外国人労働者や居住者の急増、消費者の所得減少など、セキュリティ需要は今後も着実に増加する。人員動員力がある企業で、AIなどの導入にも積極的な企業などには、少数の強者になる可能性がある業界だといえるだろう。
今年は東京五輪、2025年には大阪万博などの大型イベントがあり、これらのイベント警備の需要は高い。また、近時ではコンビニエンスストアが24時間営業を取りやめる動きが相次ぎ、これによる警備会社との契約内容の強化が、需要を生んでいる。
そこで、現在、警備保障サービスを行っている有力企業を、以下に挙げてみた。

コード 銘柄名 市場 終値
(12/23)
注文画面
2331綜合警備保障東証1部6,020現物買
4848フルキャストホールディングス東証1部2,386現物買
7058共栄セキュリティーサービス東証JASDAQスタンダード4,990現物買
9686東洋テック東証2部1,149現物買
9735セコム東証1部9,776現物買
9740セントラル警備保障東証1部6,140現物買

綜合警備保障は、「ALSOK」で知られる警備会社で、国内2位。金融機関などの現金輸送に強く、今年はG20大阪サミットやラグビーワールドカップでも実績を積んだ。また、警備会社として唯一、「決済事業者」の登録をしており、キャッシュレス事業にも参入した。
フルキャストホールディングスは、アルバイト紹介や、外国人労働者紹介事業が主力の企業。警備事業は、現在育成中で、常駐警備を中心にまだ売上は20億円前後の水準。しかし、同社の動員力や新規事業への取組には定評があり、今後の展開に期待ができる。
共栄セキュリティサービスは、今年3月に上場してきた新興企業。商業施設や学校、ビルの巡回警備を得意とし、東京五輪、大阪万博などのイベント警備にも強いが、さらに強化を図っている。
東洋テックは、大阪本社で関西を中心に強みを持つ。セコムが筆頭株主で、大阪万博などの関西圏のイベント需要の恩恵を受けやすい。
セコムは、警備業界首位の企業。機械警備、AIやクラウドなどを使ったサービスの開発に積極的。機械警備が好調で、巡回監視ロボットセコムX2のサービスも始まっており、警備業界の先端的サービスを開発し続けている。5Gを活用した、AI、ドローンを使った警備の実証実験も順調に進んでいる。
CSPは、業界3位の企業。常駐警備を柱とするが、機械警備へのシフトが順調に進んでいる。コンビニ向けには、監視地域での侵入者、盗難をAIが自動検知し、警備員へ通報するサービスの導入を進めようとしている。

CSP日足チャート(6カ月)

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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