次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年10月18日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】選別色が強まるなか注目される材料とは

日経平均株価は、米中協議の部分合意などを背景に外部環境に対する警戒感の後退から2018年12月3日以来の水準を回復した。足元では、10月10日から4営業日で約1,000円(4.6%)の急上昇となったことから利益確定売りが断続的に出ていることや、上昇ピッチの速さが指摘されていることから終値ベースでは22,500円を目前に足踏み状態となっている。17日に議会調整に疑問が残るものの英国と欧州連合(EU)が離脱案に合意したことや、18日に発表された中国の7-9月期GDPが減速とはなったものの鉱工業生産が市場予想よりも良かったことなどを好感し一時22,600円台へと上伸したが、引けにかけては様子見ムードが高まり終値ベースでの22,500円台回復とはならなかった。市場では、上値を追うには追加の材料待ちの局面との指摘も一部では聞かれるが、テクニカル分析上では、「アイランド・リバーサル」の下落シグナルを早期に打ち消した形となることから、下値不安は大きく後退したものと考えられる。

【日経平均株価 日足チャート】

下値不安は後退したものの気を付けておきたいのが、市場全体にその効果が波及しているわけではないという点である。日経平均株価とTOPIXは10日を起点に大きく上昇しているが、マザーズ指数は逆に10日以降は下落となっている。市場の売買代金も先週よりは増加しているものの、活況を示す水準には回復しておらず、このことからも選別色を強めながらの堅調な推移となっていることが見て取れる。

選別色を強めつつある相場展開のなか注目しておきたいのは、今月末から本格化する3月期決算銘柄の第2四半期の決算発表となる。7-9月期単体での決算は米中貿易摩擦問題の深刻化から前年同期比で二桁減益となる試算が相次いでいるが、足元では業績に対する底入れ期待が生じてきており、第3四半期以降の業績の見通し次第では株価の動きは大きく異なることとなるだろう。実際、17日には観測報道ではあるもののヤマトHD(9064)の業績が下方修正とはなるものの市場予想の範囲にとどまり底打ちの気配があることが伝わると、売買を伴って上げ幅を拡大する動きなども出ている(ヤマトHDの決算発表予定は10月31日)。
今回の決算発表のピークは、1回目は10月31日の381件、2回目は11月8日の527件となる。決算発表が近づくにつれ、主要銘柄については観測報道などが出やすくなり、突然動意づく可能性があることから保有銘柄や投資機会を探っている銘柄については特に注意しておきたい。

以下に10月中に決算発表を予定している企業のスケジュールを記載しているので参考にしていただきたい。なお、当社取引ツール内やWebサイト上で決算発表スケジュールを確認することができるので合わせて一度ご確認いただきたい。

決算発表
予定日
コード 銘柄名 終値
(10/18)
注文画面
10月24日6146ディスコ21,610
10月25日4063信越化学工業12,165
4307野村総合研究所2,265
10月28日6923スタンレー電気2,964
7751キヤノン2,859
9022東海旅客鉄道22,600
10月29日6701日本電気4,530
7741HOYA9,201
9202ANAホールディングス3,729
9437NTTドコモ2,822
10月30日4452花王8,260
4661オリエンタルランド16,485
6758ソニー6,449
10月31日4503アステラス製薬1,715.5
5333日本碍子1,555
6503三菱電機1,509
6981村田製作所5,893
8035東京エレクトロン21,750
9101日本郵船1,929

(岡三オンライン証券 エクイティ事業部)

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