次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年10月01日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】決算発表前後に注目の中小型株

東京市場は名実ともに10月相場入り。10月も引き続き米中協議の進展具合が注目されるほか、消費増税の影響や、月末に開催されるFOMCと日銀会合、「合意なしブレグジット」の有無なども市場の関心事となろう。個別銘柄の売買については10月中旬にかけていったん決算発表が増えるスケジュールとなっており、手掛かり材料が提供されそう。今回のレポートではポジティブな内容の決算に期待を持ってみたい銘柄、という観点で以下の5銘柄を考えた。

コード 銘柄名 内容 終値(10/1) 発注画面
2157コシダカホールディングスカラオケや女性フィットネス1,740
3479ティーケーピー貸会議室大手5,110
3967エルテスネット炎上対策1,743
3990UUUMYou Tuberのマネジメント5,280
7630壱番屋カレー専門店5,100

8月決算のコシダカホールディングスは10日に本決算を発表する予定。カラオケ店「まねきねこ」や女性専用フィットネス「カーブス」を展開。カラオケの駅前・繁華街への新規出店などが奏功し、7月に前19年8月期業績予想を上方修正した。売上高661億円(18年8月期比7%増)、営業利益98億円(同24.8%増)とも連続での過去最高を見込む。消費増税の影響や9月から実施しているカラオケ全室禁煙の効果を見定めたいところだが、今20年8月期も好調持続の見通しが示されることに期待してみたい。

貸会議室大手のTKPは15日に中間決算の発表を予定している。貸会議室と親和性の高いシェアオフィスの世界大手であるIWGの日本法人を5月に子会社化した。この買収資金に充てる目的として9月18日に公募増資による資金調達を発表。株価は翌19日こそ下落したが、20日は一転して買いが広がり、増資発表前の水準をすぐに回復。マーケットの期待の高さをうかがわせる動きをみせた。20年2月期営業利益は過去最高の76億700万円(前期比77.4%増)を計画している。

エルテスはビッグデータ解析でネット炎上や風評被害拡大を防止するデジタルリスク事業を展開。同事業が伸長し、7月に公表した第1四半期(3-5月期)営業利益が前年同期比2.9倍の4900万円となった。これを受けて株価が急伸したが、9月末時点では7月12日高値から17%ほど下落しており、調整十分。11日に中間決算を発表予定。

多数の人気You Tuberを抱えるUUUMは動画視聴数連動のアドセンス(You Tubeからの収益)や企業とのタイアップ案件が好調。20年5月期は売上高260億円(前期比31.8%増)、営業利益14億円(同12.2%増)と連続での過去最高を見込む。7月には文章や小説、写真を投稿するプラットフォーム「note」を運営するピースオブケイクへの出資を発表。クリエイターの裾野拡大につなげる狙い。11日に第1四半期(6-8月期)決算の発表を予定。

【UUUM:日足:6カ月】

カレー専門店の壱番屋は値上げ効果が寄与し、第1四半期(3-5月期)営業利益は前年同期比40.7%増の15億3800万円と好スタートを切った。4日に上期(3-8月期)決算の発表を予定。消費増税の影響を勘案し、通期予想は据え置かれそうだが、高進捗が確認されれば売り圧力も限られるとみる。中長期的には海外展開期待材料。「カレーの聖地」インドには20年をメドに1号店を出す計画という。信用倍率0.11倍。

執筆者

中村 鋭介 氏

株式会社ストックボイス 記者
ストックボイスで記者としてマーケット(主に新興市場)の取材に携わる。

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