次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年07月29日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】日照不足で注目の冷凍食品

今年の梅雨は、北日本、東日本を中心に、日照時間が異常に減少した。梅雨らしいといえばその通りだが、平年の40%以下にまで減少している地域が多くなっており、私たちの暮らしにも様々な影響が出そうだ。
なかでも、毎日の生活を直撃するのは、農作物の不作だろう。スーパーに行けば、野菜の価格がすでに高騰を始めており、消費税が上がる前から、家計を直撃している。
しかし、こういった状況が、消費動向に変化を与える可能性がある。それは、価格が安定している缶詰、冷凍食品へのシフトだ。天候不順などにより、国内の生野菜の価格が高騰する場合でも、冷凍食品の多くは海外産の野菜を大量に輸入・冷凍保存して製造するので、その影響を受けにくい。つまり、缶詰・冷凍食品メーカーにすれば、天候不順による需要拡大は、商品を実際に買ってみてもらい、消費者に売り込む大チャンスだと言える。
もちろん、最近人気のサバやサンマなどの海産物は、漁獲量の影響を受ける。しかし、この分野でも、タイやブリ、マグロなどの養殖技術が進んでおり、安定した商品供給が可能になりつつある。
株式市場では先週、これら食品関連銘柄の中には、大きく下落しているものがあり、逆張り投資を検討することができそうだ。そこで、今回は、冷凍食品・缶詰メーカー関連銘柄を紹介しよう。

主要な缶詰・冷凍食品関連銘柄

コード 銘柄名 市場 終値
(7/29)
注文画面
1301極洋東証1部3,105
1332日本水産東証1部708
1333マルハニチロ東証1部3,140
2282日本ハム東証1部4,105
2802味の素東証1部1,786
2871ニチレイ東証1部2,604
2875東洋水産東証1部4,620
2882イートアンド東証1部1,638
2897日清食品ホールディングス東証1部6,990

水産の最大手はマルハニチロ。養殖マグロによる仕入れの安定化を進めている。2019年3月期は減益も、今期は10%程度の増益を見込んでいる。極洋も、同じように水産大手だが、今期の予想増益率は40%を超えている。日本水産は、主力の水産・食品事業以外に、機能性食品や医薬品を扱うファイン事業に注力している。
食肉の最大手企業は、日本ハムだ。最近2期は大幅減益が続いてきたが、今期、業績回復の期待がもたれている。味の素も、2016年3月期から減益が続いているが、ようやく2019年3月期が底になりそうだ。株価も2016年1月以降、中期的に下落が続いてきたが、今年を安値として反発できるかどうかが注目される。

味の素 月足チャート(5年)

ニチレイは、冷凍食品の代表的企業であり、東洋水産はカップ麺に強みを持つ。日清食品ホールディングスは、企業買収などでカップ麺シェア50%超を維持している。イートアンドは大阪王将のブランドで外食・冷凍食品を手掛けているが、上記企業のうち、唯一増益を継続してきた実績がある。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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