次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年05月10日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】~宇宙関連銘柄~宇宙開発技術の進歩とともに拡大が期待できる宇宙ビジネス市場

にわかに宇宙ビジネスが活況を呈している。2019年4月10日、国際共同研究グループ「イベント・ホライズン・テレスコープ・プロジェクト」が地球上の8つの電波望遠鏡を結合し人類初のブラックホールの直接撮影に成功したと発表した。ブラックホールの存在はアインシュタインの一般相対性理論に基づき存在が予測され、間接的に観測されていたが、今回の件で目に見える形で存在が証明された。また、2018年6月にJAXAの探査機「はやぶさ2」が3年半かけて小惑星「リュウグウ」に到達した。宇宙へ飛び立つためのロケット産業においては、従来はJAXAなど国家が主導し開発を進めてきたが、近年は国内外で民間企業によるロケットの打ち上げ成功事例が目立つようになるなど、民間投資が集まっている。国外ではイーロン・マスク氏が手掛ける「スペースX」が開発したロケット「ファルコン9」「ファルコンヘビー」は2018年に過去最高となる計21回の打ち上げ実績を記録した。国内では堀江貴文氏らが出資・設立した「インターステラテクノロジーズ」が先週の5月4日に小型観測ロケット「MOMO」3号機の打ち上げに成功し話題になった。

出典:経済産業省宇宙産業室 内閣府宇宙開発戦略推進事務局「宇宙ビジネスの動向と政府の取組」より

宇宙ビジネスの市場規模は一部大手投資銀行の試算によると2016年に約36.9兆円となっており、2040年代には約120兆円の市場規模へ成長すると見込まれている。国内においては、2019年3月20日に安倍総理が宇宙ベンチャーの育成を促進するための支援パッケージを発表するなど、世界の潮流に遅れまいとする動きが活発化している。内容としては日本政策投資銀行(DBJ)、産業革新機構(INCJ)などの政府関係機関をはじめ、今後5年間で官民合わせて約1,000億円のリスクマネー供給を可能とすることや、宇宙ベンチャーとJAXA等との人材交流を含めた技術協力等の10項目が内包されている。

出典:経済産業省宇宙産業室 内閣府宇宙開発戦略推進事務局「宇宙ビジネスの動向と政府の取組」より

宇宙ビジネスはまだ実験・研究段階の事業がほとんどのため、事業として収益化してくるのは先の話になるであろうが将来性は高く評価されており、スポンサーや事業として参画している企業は多い。宇宙ビジネスが当たり前の世の中になる前に宇宙関連銘柄には注目しておきたい。

日本電気(6701)は先に挙げた「はやぶさ2」に搭載された「イオンエンジン」の開発・製造をしている。この「イオンエンジン」は宇宙空間での世界最長稼働時間(累積約4万時間)を記録している。現在「はやぶさ2」は小惑星の科学探査をしており、2020年末に回収した小惑星サンプルを持って地球へ帰還予定である。宇宙での探査活動はエネルギー供給無しに長期に渡るため稼働時間の長い「イオンエンジン」の有用性は高い。

【日本電気(6701):日足:6ヶ月】

キャノン電子(7739)は人工衛星の超小型化と部品の内製化に強みを持っている。また、キャノングループのデジタルカメラなどで培った光学技術を応用し、高解像度で世界中の画像データを収集している。今後、超小型化・内製化した衛星部品と画像データの販売などのビジネス展開を予定している。

【キャノン電子(7739):日足:6ヶ月】

以下に主な関連銘柄を掲載しているので参考にしていただきたい。

コード 銘柄名 内容 終値
(5/10)
注文画面
6302住友重機械工業ブラックホール撮影時に使用された電波望遠鏡の受信装置に同社の極低温冷凍機が採用されている。3,655
6472NTNベアリング大手。ロケット用の軸受けも展開している。328
6503三菱電機人工衛星本体や地上管制設備、大型望遠鏡を展開している。1,484
6701日本電気「はやぶさ2」に搭載されている「イオンエンジン」をはじめ、開発や製造に携わる。3,820
6702富士通人工衛星や宇宙探査機の位置を解読し、航路を決定するシステムの開発・運用をしている。7,289
6937古河電池宇宙開発用リチウムイオンバッテリーを展開している。629
7011三菱重工業衛星の姿勢制御装置や国際宇宙ステーションの実験棟の製造を行う。4,622
7013IHIロケットエンジンのターボポンプやガスジェット装置の開発・生産などを行う。ロケット総合メーカーを子会社に持つ。2,330
7739キヤノン電子世界最小の人工衛星を扱う。デジタルカメラで培った光学技術を応用し、高解像度の画像データを収集する。1,767

(岡三オンライン証券 エクイティ事業部)

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