次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年04月01日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】改元と銘柄開拓

4月1日、新元号が「令和」と決まった。株式市場は、ちょうど新元号が決まった直後の喧騒の中にある。初めて日本古典(万葉集)からの出典と言われており、5月1日の施行に向け、様々な取り上げ方がされそうだ。
改元関連をテーマにした銘柄は、かなり前から取りざたされてきたが、その多くは、一度取り上げられて上昇している。しかしその後調整し、今となっては上がる前の価格に戻ってしまっている銘柄もある。
改元、というテーマは、定期的に訪れるようなテーマではない。したがって、改元関連銘柄の中でも、これ(改元)を機会に中期成長率が上がる、という見方ができる銘柄は少ない。
特に、印刷会社などは、一時的な需要増によって業績を伸ばすだろうが、設備投資をしてまでこれに対応すると、後にこれが償却負担として重くなる可能性がある。したがって、特に特徴を持った営業活動をしなければ、実際にはそれほど大きな効果は、長続きしないだろう。
しかし、これを機会に積極的に需要を捉え、シェアを拡大する可能性がある銘柄もある。そこで、以下では大企業も含め、改元を機にシェアを伸ばすことができる銘柄、という切り口で、銘柄を選別してみた。

コード 銘柄 市場 業種 終値
(2/18)
注文画面
3626TIS東証金融系システム5,310
4307野村総合研究所東証システムソリューション5,030
4384ラクスル東証ネット印刷4,555
6457グローリー東証硬貨紙幣処理機2,727
7915NISSHA東証タッチパネル大手1,199
9613エヌ・ティ・ティ・データ東証公的機関向けシステム1,231

TIS(3626)や野村総合研究所(4307)NTTデータ(9613)は、システム系大手コンサルティング会社だが、改元に伴うシステム改修の需要増が業績に寄与することが考えられる。大手企業の中には、こういった機会に受注先を変えるところも出てくることが考えられ、新規クライアントを獲得するチャンスだと思われる。
ラクスル(4384)は、印刷業界から唯一選んだが、同社は普通の印刷会社ではなく、ネットで小口の印刷注文を受け付け、それを中小の印刷会社などへつなぐサイト「ラクスル」を運営している。名刺やチラシ、カタログ、パンフレットなど多彩な需要に応えることで成長してきた。最近はTVCMなどで知名度も上昇してきたが、改元のような「イベント」により、さらに知名度を上げ、成長率を高める可能性がある。

ラクスル(4384)日足チャート

グローリーは、硬貨紙幣処理機で大きなシェアを持つ企業で、金融・流通業界において今後進むキャッシュレス化にも関連する企業。また、NISSHAも、タッチパネルで大きなシェアを持ち、今後、拡大する需要に業績が後押しされることが期待されている。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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