次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年01月28日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】日欧EPA関連銘柄

2月1日から、日欧EPA(経済連携協定)が発効する。世界の貿易問題は、米中通商問題ばかりに注目が行きがちだが、この日欧EPAも、日本の94%の品目、EUの99%の品目で関税を撤廃する、という非常に大きな経済効果がある。
日欧EPAの発効により、輸入品では、ワインやパスタ、チーズ、牛肉などの輸入価格が下がり、輸出品としては自動車、自動車部品メーカー、日本酒メーカーなどにメリットが大きい。
それぞれの商品によって、ワインのように関税が即時0になるものもあれば、チーズ(16年)、パスタ(11年)のように0になるまで段階的に下がるものもある。自動車も部品は即時関税0だが、自動車そのものは8年目に0になる。
日欧EPA発効によって、メリットがある企業は、欧州市場に強い自動車や自動車部品メーカー、欧州からの輸入が多い食品メーカーや外食産業だ。その中から、いくつかの銘柄を紹介しておこう

日欧EPAでメリットがある企業

市場 コード 銘柄 業種 終値
(1/28)
注文画面
東証1部 2282 日本ハム 食品 4,555
東証1部 3139 ラクト・ジャパン チーズ 7,480
東証1部 6902 デンソー 自動車部品 5,082
東証1部 7261 マツダ 自動車 1,211
東証1部 7581 サイゼリヤ 外食 2,048
東証1部 9994 やまや 酒類販売 2,197

日本ハムは、国内トップの食肉メーカーだが、業績は下降気味。しかし、2020年以降、TPPや日欧EPAなどを見据え、海外企業との連携を強化し、業績の反転を狙っている。ラクトジャパンは、チーズの輸入企業。チーズ業界は、国内需要が旺盛である反面、国内での牛乳生産量が落ちており、輸入価格の下落は、大きなメリットがある。
デンソーのような自動車部品メーカーは、即時、関税撤廃のメリットがあり、業績への影響に期待が持てる。また、自動車メーカーの中ではマツダが欧州市場に強く、売上全体の約20%を欧州であげている。
サイゼリヤややまやは、輸入品価格の下落でメリットがある企業だ。
自動車関連銘柄は、北米市場への依存率も高いため、米中通商摩擦や、日米間のTAG(物品貿易協定)の動向に敏感な動きをするだろう。上記銘柄でも、輸出型銘柄と輸入型銘柄では、正反対の動きをする局面がある。

日本ハムとマツダの3か月比較チャート

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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