次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年01月08日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】銘柄選別における重要な視点

東京株式市場の日経平均株価は年初から波乱の展開となっている。年初から、というより年末以降、と言った方が正しいだろうが、とくに昨年12月の下げは厳しかった。同月は4週連続で下げ続け、月間で2336円、率にして約10.5%も下げてしまった。これを受けて始まった平成最後の大発会(1月4日)も452円安と、大発会としては過去3番目の下げ幅を記録。4日のニューヨーク市場が急反発したことで週明け7日の東京市場が大幅高、8日も続伸したが、なお落ち着きを取り戻したと判断するのは早計だろう。

ただし、短期的な外部環境には改善の兆しが出てきた。世界経済のカギを握る米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が4日の講演において金融引き締めの一時停止を示唆し、中国の政策当局は追加の金融緩和に踏み切った。最近の世界経済や金融市場はFRBによる利上げ継続や中国の景気悪化を強く懸念していただけに、それらへの対応が示されたことは一定の安心感をもたらしている。ただ、問題なのは仮にFRBが従来の利上げ路線から利下げに転じ、中国人民銀行がもう一つの金融政策手段である基準金利の引き下げにまで踏み込むとなった場合でも、我らが日本銀行に残された政策手段はかなり限られることだ。

日銀は昨年7月末の金融政策決定会合で長期金利を「ゼロ%程度」に誘導する目標自体は維持しつつ、変動幅の拡大を容認した。しかし、実質ゼロ金利政策を継続する日銀が取りうる追加の金融緩和策は少ない。もし、「マイナス金利の深掘り」などに踏み込めば、全国各地の金融機関の経営にはさらなるダメージとなるのは確実で、副作用も無視できない。その意味で、今年は日米の金利差縮小が意識されやすく、為替相場は円高ドル安に振れやすいとみられる。3日の海外市場で一時1ドル=104円台まで円が急騰したことが想起される。

株式市場での銘柄選別においても、この視点が重要になると思われ、その意味ではやはり輸出関連株はなるべく避け、円高メリット株をポートフォリオの中心に考えるべきだろう。海外から原料や燃料、製品などを輸入し、おもに国内で販売するような企業だ。具体的には以下のような銘柄群が魅力的に映る。

コード 銘柄名 終値
(1/8)
注文画面
1333マルハニチロ3,730
2602日清オイリオグループ3,280
2670エービーシー・マート6,050
2871ニチレイ3,050
3861王子ホールディングス575
5020JXTGホールディングス605
9201日本航空3,872
9502中部電力1,676
9531東京瓦斯2,822
9843ニトリホールディングス14,600

マルハニチロ:日足:6ヶ月

東京ガス:日足:6ヶ月

ニトリホールディングス:日足:6ヶ月

執筆者

今野 浩明 氏

株式会社ストックボイス 記者
専門紙や情報配信会社、ラジオNIKKEIで記者として活躍。

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