次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2017年04月25日
岡三オンライン証券株式会社

決算発表を控えて

私が投資で大切にしているポイントは「業績」、「需給」、「板」の3つ。「需給」は業績と同様に株価の中期的な方向性、「板」はエントリーするタイミングなど短期的な方向性をつかむために利用しているが、本日は「業績」に絞ってお話ししたい。

銘柄選択をする際に個別銘柄の業績を利用することは多いが、その前段に相場観を掴むために全体の業績動向を把握しておくことが重要だ。全体の業績動向を把握するには日経平均のEPS(一株当たりの利益)を利用するのが一般的だが、日経平均は指数であり、厳密にいうと一株利益は存在しないので私はEPS(一株当たりの利益)ではなく日経平均採用銘柄の最終利益を合計したものを利用している。

最終利益を使うメリットは業績修正を行った企業を確認しやすいことなどが挙げられる。合計した数字を四半期ごとに比較し、セクターごとに分けて集計することでセクターの方向性をつかむことも可能だ。セクターは東証33業種が有名だが、TOPIX17業種で分けると見やすくオススメだ。

日経平均の前期業績は期初+9.6%→1Q+7.2%→2Q+6.6%→3Q+11.9%(いずれも前期比)と決算期を経るごとに企業の業績は変化している。為替の水準をふまえ、期末にかけて業績修正が増える傾向等を勘案すると業績の動向が見えてくる。

日経平均採用銘柄の最終益(3Q)

※東芝は2Q決算発表時の数値を使用
(出所:各社会社予想等から作成)

セクター別最終益予想

(出所:各社会社予想等から作成)

5月上旬にかけて2017年3月期(前期)の決算発表が集中するが、前期の企業の想定為替レートを踏まえるとあと2~3%の上方修正が見込まれる。ただし、6502東芝の決算動向次第では、全体のEPSが大きく変化することに注意が必要だ。この最終利益を積み上げる方法を用いれば東芝の影響等もすぐ把握できる。

今期の業績は、年後半にかけて米国の利上げが想定されているが、大幅な円安が見込みにくいことから、前期比で5%程度の増益を見込む。

セクター別では前期特損を計上した海運、鉄鋼の一部の増益や業界再編期待、底堅い受注・好採算が続く建設、中国や米国の設備投資を期待した機械などに期待する。反面、電気機器や精密などの半導体周りは今期中に業績のピークアウトを見込んでいるため利益確定場面が見られるだろう。

コード 銘柄名 市場 終値
(4/18)
注文画面
1719 安藤・間 東証1部 777
1726 ビーアールホールディングス 東証1部 385
1801 大成建設 東証1部 843
1802 大林組 東証1部 1,070
1803 清水建設 東証1部 1,067
1926 ライト工業 東証1部 1,094
1954 日本工営 東証1部 2,929
5401 新日鐵住金 東証1部 2,525.5
5406 神戸製鋼所 東証1部 992
5410 合同製鐵 東証1部 1,636
5411 ジェイ エフ イー ホールディングス 東証1部 1,889.5
5423 東京製鐵 東証1部 822
5440 共英製鋼 東証1部 1,847
5444 大和工業 東証1部 2,780
5463 丸一鋼管 東証1部 3,175
5471 大同特殊鋼 東証1部 523
6145 日特エンジニアリング 東証JASDAQスタンダード 2,435
6165 パンチ工業 東証1部 1,099
6217 津田駒工業 東証1部 173
6301 小松製作所 東証1部 2,849
6845 アズビル 東証1部 3,745
9101 日本郵船 東証1部 225
9104 商船三井 東証1部 338
9107 川崎汽船 東証1部 285

執筆者

Bコミ(坂本 慎太郎)氏
こころトレード研究所所長

2002年から6年間証券会社のディーラーとして株式と先物の売買を経験。
2008年から株式会社かんぽ生命保険に転じ、債券や株式のファンドマネージャーや運用計画の策定等の運用業務に携わる。
かんぽ生命退職後、個人投資家育成のため、中級者の個人トレーダーのスキルの穴埋めを目的としたこころトレード研究所を運営。
日本株を中心に短期は板読み、中長期はマクロ経済の方向感を押さえつつ、業績や資金動向等の需給に重きを置いた運用を行っている。
株式以外には債券、不動産、太陽光発電所等、様々な投資を行っている。 パンローリング社で「株のデイトレ・スイングトレード通信スクール」を運営。

こころトレード研究所

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