「Sell the fact」の流れを断ち切れる? 岡三グローバルウィークリー(2020/8/3)

07/31(金)17:40

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当面のスケジュール

グローバル投資

今週のポイント

  • 「Sell the fact」の流れを断ち切れる?
  • GAFAの決算後の株価動向が焦点
  • 金やビットコインの価格上昇傾向は継続か

GAFAの決算後の株価動向が焦点

8月相場が名実ともにスタートする。7月相場を振り返ると、米ナスダックをはじめ、指数は底堅い推移となった。ただ、米電気自動車テスラの急騰にも見られる様に、物色が「一極集中」する傾向が鮮明であった。
また、ニューノーマル(新常態)の勝ち組として買われてきた企業の株価が決算発表後に冴えない点も気掛かりだ。決算に対する事前の期待が高く、「Sell the fact(事実で売る)」の傾向が見受けられる。ただ、先週はGAFA(グーグルの親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)が高い期待を更に上回る好決算を発表した。これまでの流れを断ち切れることができるかどうか、目が離せない。

金やビットコインの価格上昇傾向は継続か

今週は7月ISM製造業景況指数(3日)や雇用統計(7日)など、米経済指標の発表が相次ぐ。内容もさることながら、ドル円相場を注視する必要があろう。先週は一時、1ドル=104円台前半までドル安円高が進行した。EUが欧州復興基金で合意したことを受けてユーロが上昇する半面、先週のドル安の動きには「不気味さ」もある。長らく続く1ドル=105~110円のレンジ相場を明確にブレイクするのか注目だ。
その様ななか、金やビットコインの価格上昇が目立っている。先週、NY金先物価格は連日で史上最高値を更新し、1トロイオンス=2,000ドルの大台も視野に入ってきた。世界的な低金利に加えて、新型コロナに伴う各国の財政悪化の影響も受けづらいこれらの資産価格は、上昇傾向が続く可能性がありそうだ。(小川)

日本株式

今週のポイント

  • 日本株相場は上値の重い展開に
  • 米経済指標が目白押しで為替動向も注視
  • 決算発表で跛行色が強まろう

日本株相場は上値の重い展開に

今週の日本株相場は、上値の重い展開となりそうだ。国内の新型コロナの感染者数の再拡大やドル安円高傾向など、ネガティブ材料が多く、上値追いに慎重なムードが強まっている。日経平均は6月中旬から続くボックスレンジの下限を模索する動きとみられ、この水準で下げ止まれるかがポイントとなろう。もっとも、今週は決算発表がシーズン最多となり、個別株物色が強まりそうだ。指数の動きとは関係なく、決算内容を材料に局地戦が繰り広げられよう。

米経済指標が目白押しで為替動向も注視

今週から8月相場がスタートする。2000年以降では8月は8勝12敗で負け越しているほか、月別でみても軟調な月にあたり、投資家心理の重しとなりそうだ。
また、海外では米国でISM製造業景況指数や雇用統計など重要経済指標の発表が目白押しで、為替動向が注目されよう。米国では新型コロナの感染者増加で3Q(7-9月)以降のV字回復に黄色信号が灯っている。今週発表される米経済指標で景気回復スピードが緩慢となれば、一段とドル安円高が進みそうだ。足元の国内企業の決算発表では、輸出産業を中心に厳しい内容が相次いでおり、ドル安円高は今期見通しへの警戒感につながろう。

決算発表で跛行色が強まる

3月期企業の1Q決算(30日発表分まで)では、約7割の企業が通期見通しを開示している。市場予想を上回った企業は概ね好感されており、コロナ禍でも業績を伸ばしている企業への一極集中が進みそうだ。
一方、これまで相場を牽引してきた半導体関連は決算を機に利益確定売りに押される銘柄が目立つ。ただ、株価水準が軒並み高値圏にあったことによるスピード調整の範囲内とみられ、売り一巡後は見直し買いが期待できよう。(山本)

【銘柄戦略】増配計画に映る“企業の自信”に期待
~利回りではなく、増配を基準とした銘柄選別へ~

強まる「イールド・ハンティング」

世界の金利が低下するなか、株式の配当に対する魅力が高まっている。米国ではFRBが政策金利を22年末までゼロに抑える見通しとなっており、株式投資から得られるインカムゲインに一段と関心が向かっているからだ。もっとも、配当利回りが高いだけでは資金吸引力は弱い。世界で広がる新型コロナの感染の影響で、企業業績の先行きに不透明感があるからだ。
足元の決算ではこれまで順調に利益を積み上げてきた企業でも、赤字に転落するケースが散見される。なかには、業績の低迷に伴い、減配や無配を余儀なくされている企業もあり、売り圧力も強まっている。このため好配当企業でも新型コロナの影響を加味した銘柄選別が必要となりそうだ。

増配計画の企業に注目

このように、表面的には「高配当」銘柄であっても、業績動向の先行き不透明が強い中では、株価動向も不安定になる傾向にある。
一方、増配を打ち出している企業は相対的に株価が底堅く推移しており、注目できよう。コロナ禍における増配は、業績の先行きとビジネスモデルへの自信がなければ踏み出すことはできまい。増配企業はコロナ禍で一時的に減収減益を強いられても、成長性を有する事業により、中長期的な株価上昇が期待できよう。(佐藤)

米国株式、アジア株式、為替相場、債券相場、注目銘柄についての内容は、以下のPDF版レポートでご覧いただけます。

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2020年8月3日発行(2020年7月31日作成)

次回発行は2020年8月10日(月)の予定です

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