岡三ネットトレーダーシリーズ

ステップアップガイド ~テクニカル分析などの解説~

テクニカル分析基礎知識

テクニカル分析-(11)新値足

株価の大きなトレンドと転換点を掴む指標

「新値足」は、時間を考慮に入れないトレンド追随型に分類されるテクニカル指標です。
一般的な株価チャートは縦軸に株価、横軸に時間をとります。したがって、時間の経過とともに足が書き込まれていくことになります。つまり、日足なら1日1本、5分足なら1時間で12本の足が書き込まれるわけです。
これに対し、「新値足」は時間という概念がなく、株価の値幅だけに注目します。同じような考え方に「P&F」(ポイントアンドフィギュア)があります。

そんな「新値足」の一番の特徴は、線の本数が少ないことです。
通常のローソク足(日足)は1年間で250本ほどに上りますが、たとえば2010年7月30日から過去1年間の日経平均の場合、新値3本足(日足)は約100本、新値10本足(日足)なら約40本にしかなりません。

図1
新値3本足(日経平均/2010年7月30日現在)

「新値3本足」の作り方は、以下の通りです。
(1)終値が前日比で上昇しているうちは、行を変えて陽線を描き足していく
(2)終値が3本前の陽線を下回ったら、行を変えて陰線を描く(たとえ終値が前日の終値を下回っても、3本前の陽線を包み込むだけ下降しなければ、何も描きません)
(3)終値が前日比で下落しているうちは、行を変えて陰線を描き足していく
(4)終値が3本前の陰線を上回った時は、行を変えて陽線を描く(たとえ終値が前日の終値を上回っても、3本前の陰線を包み込むだけ上降しなければ、何も描きません)
(5)(1)に戻る

「新値5本足」や「新値10本足」の描き方も、基本的なルールは上記と同じ。「3本前」としたところを、「新値5本足」の場合は「5本前」、「新値10本足」は「10本前」に変更するだけです。

このルールでチャートを描いていくと陽線や陰線が連続することになります。株価が上昇を続ければ陽線が何本も続き、株価が下落し続ければ陰線が何本も続くのです。
つまり、この陽線・陰線の連続が株価のトレンドを示しており、陰線から陽線、陽線から陰線へ変わる時が大きな転換時期であるわけです。
以上のようなトレンドと転換点の考え方が、「新値足」のポイントです。

パラメーターの設定を変え、総合的な判断を

「岡三ネットトレーダー」では、「新値足」のパラメータとして転換ポイント数を1から10まで自由に変更することができます。

「新値足」の判断方法はとても単純で、「陽転したら買い」、「陰転したら売り」というのが一般的。しかし、パラメータが小さいと"だまし"が多くなり、パラメータが大きい場合は転換点がほとんどないといった状態になってしまいます。

図2
新値5本足(日経平均/2010年7月30日現在)

図3
新値10本足(日経平均/2010年7月30日現在)

2010年7月30日から過去1年間にわたる日経平均の「新値足」を例にとると、「新値3本足」では陽線1本となり反転している状態ですが、「新値5本足」や「新値10本足」ではまだ下降トレンドが続く様相を呈しています。
ポイントは、その後、日経平均が9191円を下回るかどうかです。もし、下回れば下げトレンド継続となり、さらに調整局面が続く可能性が強くなります。
一方、9191円を下回らなければ、底打ち反転の可能性が出てくることになるので、この水準は非常に重要な水準ということができます。

このように「新値足」は、目先の小さな値動きに左右されず、株価の大きなトレンドと転換点をつかむのに有効なテクニカル指標です。

新値足の「由来」や「概要」に関しては、リンク集の「テクニカルチャート解説」をご参照ください。

http://trade.okasan-online.rich-direct.jp/chart_help/frame.html

この項目は2010年7月30日のブログを元に書かれたものです。

ご注意:画面上に表示された画像に表示される個別銘柄は操作の説明上表示しているものであり、これらの銘柄の売買をいっさい推奨するものではありません。

PAGE TOP