株価は、ファンダメンタルズだけで決まるものではありません。そのため、ファンダメンタル分析とチャート分析の両方を駆使してトレードすることが大切ですが、ファンダメンタルズ分析の中で非常に重要だと言われているのが、専門のアナリストの意見です。
そこで注目したいのが、岡三オンラインの「企業分析ナビ」で見ることができる「ロイターコンセンサスレーティング」です。
この情報は、主要証券会社の各アナリストによる「レーティング」や「目標株価」の平均値を、トムソン・ロイター社が独自に集計したもの。以下は、「企業分析ナビ」の最初の画面内にある「ロイターコンセンサスレーティング」の集約表です。
「ロイターコンセンサスレーティング」の集約表の一例(2020年5月8日現在)
この中で、この項では「レーティング」変更の意味について解説します。
株価は、現状のファンダメンタルズより、将来のファンダメンタルズにより強く反応すると言われています。アナリストは普通、分析する会社の将来を様々な情報から予測し、これまでの株価の動きを勘案してレーティングを付けます。
だから、レーティングを変更させた背景には、「将来のファンダメンタルズがこれまでの期待を上回っている(下回っている)」か「ファンダメンタルの変化以上に株価が大きく変化した」という状況が想定されます。 また、一人のアナリストの予想だけでは信憑性は少ないと思われますが、数人(だいたい5人以上)であれば、その企業の評価の信憑性は高いといえるでしょう。 したがって、このレーティング変更は株価にとって影響力ある情報だといえるわけです。
しかし一般的には、このレーティング変更が行われると即座に株価に織り込まれる場合が多く、個人投資家にとってはレーティング変更だけで銘柄を選択するのは危険です。
そこで、レーティング変更はきっかけと考え、その銘柄の株価を「企業分析ナビ」とテクニカル分析でよくチェックした上で、適切なタイミングで投資をすることをお勧めします。
「企業分析ナビ」は、「岡三ネットトレーダープレミアム」および「岡三ネットトレーダーWEB2」でご利用いただくことができます(2020年5月現在)。
※この項目は2010年3月31日のブログを元に書かれたものです。
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