使い方 ステップアップガイド

テクニカル分析分析チャートを極める-(1)Tickチャートの使い方

「Tickチャート」は時間単位または約定単位の表示が可能

分析チャートには様々な種類のものがありますが、この項では、「Tickチャート」の使い方について解説します。

まず、「株価ボード」にある銘柄の分析チャート画面を表示させる手順は、次の通りです。

  • 銘柄を選択し、「右クリック→チャート→分析チャート」

分析チャート(日足)の一例(2020年5月1日現在)

分析チャート画面の左側にあるメニューでは、「Tickチャート」「ロウソク足」「相対チャート」「不規則時系列分析」「バックテスト」が選択可能。その中から「Tickチャート」を選択すると、下に示したような「Tickチャート」のチャートが表れます。

Tickチャート(時間単位表示)の一例(2020年5月1日現在)

「Tickチャート」の表示形式としては、「時間単位表示」と「約定単位表示」が可能です。
「時間単位表示」は時間軸を固定しておいて、その間の価格の変動をラインでプロットしていくもの。一方、「約定単位表示」は、約定ごとに価格の変動をラインでプロットしていきます。
これら二つの違いは、次の通り。
「時間単位表示」は通常のロウソク足チャートに近いものですが、「約定単位表示」は時間には関係ないので、約定数が多いところのラインが長く表示されることになります。

VWAPブレイクアウト戦略を使う時に便利

「Tickチャート」は「時間単位表示」でも「約定単位表示」でも、同時に「VWAP」の表示が可能です。
「VWAP」は「Volume Weighted Average Price(売買高加重平均価格)」の略で、「売買が成立した価格」×「売買成立株数」を全取引分求めて合計し、出来高で割ったものです。

「VWAP」の価格の動きは、寄付からその時点までの「VWAP」をプロットしたラインであり、スタートは寄付値と同じです。
株価が「VWAP」を上回っている状態では、その時点までに買った人全員の損益を合計したらプラス、逆に株価が「VWAP」を下回っている場合は、それがマイナスということです。
つまり、株価が「VWAP」を上回っている場合は、株価の動きが強いということ。したがって、株価が「VWAP」を下から上に突き抜ける時に「買い」を入れる「VWAPブレイクアウト戦略」は、ブレイクアウトの一手法として使うことができます。
この「VWAPブレイクアウト戦略」を行う上で、「分析チャート」内の「Tickチャート」を利用すると便利です。

また、「Tickチャート」では「前日終値ライン表示切替」と「現値表示切替」のオプションがあり、クリックするごとに表示・非表示を選択することができます。

「Tickチャート」は現在の株価の動きを見る上で非常に見やすいため、デイトレードをされる方にもお勧めのチャートです。
ちなみに、連結モードで開けば、以下のような「Tickチャート」一覧を表示することもできます。

複数銘柄のTickチャート一覧(2020年5月1日現在)

※この項目は2010年7月23日のブログを元に書かれたものです。

ご注意:画面上に表示された画像に表示される個別銘柄は操作の説明上表示しているものであり、これらの銘柄の売買をいっさい推奨するものではありません。

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