使い方 ステップアップガイド

テクニカル分析06 価格帯別出来高

チャートに表示する期間の変更が可能

「価格帯別出来高」は、岡三オンラインが提供するテクニカル分析の中でも、特徴あるものの一つです。
過去に売買が成立した株数を価格帯ごとに集計したものを「価格帯別出来高」といい、一般的には株価チャートの左側に、チャート表示されている期間内の累計の出来高が横棒のグラフで表示されます。

「価格帯別出来高」を表示した日経225miniの5分足(2020年4月29~30日)

しかし、「岡三ネットトレーダープレミアム」でご利用いただける「価格帯別出来高」はさらに進化しており、チャートの最初からカーソルまでの期間の「価格帯別出来高」が可変で表示可能。表示される数字は、計測期間全体に対するウエイト(%)となります。

こうした説明は文章よりも動画のほうがわかりやすいので、まずは以下の動画をご覧ください。

カーソルを動かすと「価格帯別出来高」が表示される期間が変わります

レジスタンスラインやサポートラインとしての機能に注目

「価格帯別出来高」の基本的な見方は、以下の通りです。
出来高の多い価格帯は、過去に売買が多かったことを表しているので、その価格帯で売買をした投資家も多いということです。
だから、出来高がたくさん出来た直後に株価が下落した場合、大勢の投資家が、高値で買った株を売れずに持っている可能性が高いと思われます。そのため、その後に株価が上昇し、買った時の株価まで戻ってくれば、「また下がって損が大きくならないうちに売っておこう」と考え、大勢が持ち株を売りに出すはずです。
以上のことから言えるのは、「現在の株価よりも上の位置に出来高の多い価格帯があると、そこで株価が上げ止まる可能性が高い」ということ。つまり、そこを「レジスタンスライン」として考えることができます。

反対に、出来高の多い価格帯が現在の株価より下に位置している場合、その価格帯まで株価が下落した時には、「サポートライン」として機能する可能性が高いと思われます。

一方、出来高の少ない価格帯は株価の動きが軽いと思われるので、出来高の多い価格帯を抜けたら、急上昇・急下落となる傾向があります。いわゆる「ブレイクアウト」ということです。

もちろん、単純に「価格帯別出来高」だけを見て「買うか・買わないか」を決定するのではなく、ローソク足や他の指標とも合わせてチェックし、最終的な判断をする必要があります。
「岡三ネットトレーダープレミアム」の分析チャートでは「価格帯別出来高」と他の様々なテクニカル分析を組み合わせることができますので、ご活用ください。

さらに「岡三ネットトレーダープレミアム」では、SS注文画面や板にも、その日の出来高を表示することができます。ただし、この場合の「価格帯別出来高」はウエイトではなく、実際の株数で表示されます。また、当日のみの累積出来高ですので、チャート分析に表示されるもののように、期間を変えることはできません。
そのため、できればチャート分析の「価格帯別出来高」や「強度分析」とともにお使いください。そうすると、精度が増す可能性があります。

その日の出来高を表示した日経225miniの板

価格帯別出来高の「由来」や「概要」に関しては、リンク集の「テクニカルチャート解説」をご参照ください。

http://trade.okasan-online.rich-direct.jp/chart_help/frame.html

※※この項目は2010年6月2日のブログを元に書かれたものです。

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