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テクニカル分析13 DMI

「DMI」は値動きの方向性を示す指標

「DMI (Directional Movement Index)」は、オシレーター系のテクニカル指標でありながら株価の方向性(トレンド)に着目し、ある一定期間内における値動きの方向性を数値で示します。
一方に傾くトレンド相場の時には、「RSI」などのオシレーター系指標が役立たないことから、その欠点をカバーする目的で開発されたといわれます。

その正確な計算式については、「テクニカルチャート解説」を見ていただきたいのですが、基本的には「当日と前日の高値と安値の比較」から計算しているのがポイントです。

売買のタイミングは、上昇力を表す「+DI(緑色のライン)」と下降力を表す「-DI(青色のライン)」を用いて判断します。
下の画面に示したように、「+DI」が「-DI」を上から下へ抜けた場合は売りサイン。「+DI」が「-DI」を下から上へ抜けた場合は買いサインです。
なお、トレンドが強いと「+DI」と「-DI」の幅は大きくなり、膠着状態にあると、その幅は狭くなります。

「+DI」と「-DI」の関係から見た売買ポイント

トレンドの強さを測る「ADX」との併用が一般的

一緒に表示される「ADX(赤色のライン)」は、トレンドの強さを測る指標であり、「DMI」と合わせて使用するのが一般的です。
相場の方向性とは関係なく、「ADX」が上昇している時は現在のトレンドが継続中であることを意味します。つまり、上昇トレンドの時に「ADX」が上昇していれば、上昇トレンドが継続中。下降トレンドの時に「ADX」が上昇していれば、下降トレンドが継続中ということです。一方、「ADX」が下落している時は、トレンドがない状態であると考えられます。
この「ADX」を「DMI」と併用する場合、下の画面に示したように、「+DI」と「-DI」のクロス後、下落してきた「-DI」を「ADX」が下から上へ抜いたら買いサイン。その逆で、「+DI」と「-DI」のクロス後に、下落してきた「+DI」を「ADX」が下から上へ抜いたら売りサインと捉えることができます。

「+DI」「-DI」「ADX」の関係から見た売買ポイント

指数算出用のパラメータは14が初期設定されていますが、「岡三ネットトレーダー」では自由に変更することができます(最大30まで設定可能)。
スイングトレードなどの短期投資ではパラメータを10にすると「ADX」の振幅が大きくなりますから、変化が分かりやすくなります。一方、中長期のトレンドは、パラメータを20や30にして見てみるのも参考になります。

また、この指標は日足だけでなく、分足でも充分に活用できますのでお試しください。
ただ、パラメータを短くしてもそれほどエントリーの機会が発生しないことが、問題点として挙げられます。そのため、他のテクニカル指標と組み合わせて使う必要があります。

※DMIの「由来」や「概要」に関しては、リンク集の「テクニカルチャート解説」をご参照ください。

http://trade.okasan-online.rich-direct.jp/chart_help/frame.html

※この項目は2010年8月13日のブログを元に書かれたものです。

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