岡三ネットトレーダーシリーズ

ステップアップガイド ~テクニカル分析などの解説~

テクニカル分析基礎知識

テクニカル分析-(2)移動平均線の使い分け方

3種類の移動平均線が利用可能

一言で「移動平均線」といっても様々な種類があり、「岡三ネットトレーダープレミアム」では、「単純移動平均線」、「加重移動平均線」、「指数移動平均線」の3種類を選択することができます。

(1)単純移動平均線(MA or SMA)
一定期間を対象にして算術平均で算出します。過去の価格トレンドを追随する分析法で、市場の動きに後れをとりますが、大きなトレンドの動きを教えてくれます。
(2)加重移動平均線(WMA)
価格の重みを過去に向けて順次小さくするので、緩やかに上昇・下降する時は威力を発揮します。しかし、乱高下や保ち合い局面では利用価値が劣ります。
(3)指数移動平均線(EMA)
累積加重平均で、直近の価格にウェートをつけます。単純移動平均線、加重移動平均線より、市場の変化をより早く表すチャートといわれます。高値ゾーンでEMAが上昇から下降へ反転したら売り信号、安値ゾーンでEMAが下降から上昇に転じたら買い信号となります。

以下は、単純移動平均線、加重移動平均線、指数移動平均線の日足チャートですが、これらの違いは、よく見ると分かってきます。

図1
単純移動平均線

図2
加重移動平均線

図3
指数移動平均線

最も大切なのは「単純移動平均線」

テクニカル指標は株価の方向性が当たることも重要ですが、そのテクニカル指標を参考にしている投資家が多くいることも重要です。
なぜなら、株価は「美人投票」ですから、多くの人が見ているテクニカル指標が非常に重要な意味を持ち、株価が結局そのようになることも多々あるからです。

そうした意味で、最も重要な移動平均線は、多くの投資家が参考にしている「単純移動平均線」です。
また、「買われすぎ」か「売られすぎ」かを判断するための大切な指標に「カイ離率」がありますが、この指標なども単純移動平均をもとに計算したものです。

従って、移動平均線の基本はなんといっても「単純移動平均線」なのですが、ならば、「加重平均移動平均線」や「指数移動平均線」はなぜ必要なのでしょうか。

それは、「テクニカル分析-(1)移動平均線の活用法」の項でも解説しているように、ゴールデンクロスやデッドクロスを売買タイミングとした場合、株価の山谷のタイミングからはかなり遅れてしまう傾向があるからです。
そこで、少しでもその遅れる傾向を修正し、できるだけ早く売買タイミングを掴めるようにしたいという要望から、より直近の株価の影響を大きくした「加重平均移動平均線」や「指数移動平均線」が生み出されたのです。

したがって、売買タイミングを図る場合は、まず単純平均で分析し、その補完として加重平均や指数平均を参考にするのが最適な使い方だといえるでしょう。
結局、100%当たるテクニカル分析は存在しないのですから、異なるものを併用し、いろいろな視点から判断することが大切です。

なお、各移動平均線の計算式について知りたい方は、リンク集の「テクニカルチャート解説」の中の「ローソク足」のページをご参照ください。

http://trade.okasan-online.rich-direct.jp/chart_help/frame.html

この項目は2010年4月26日のブログを元に書かれたものです。

ご注意:画面上に表示された画像に表示される個別銘柄は操作の説明上表示しているものであり、これらの銘柄の売買をいっさい推奨するものではありません。

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