ツーウェイプライスとは主にFX(外国為替証拠金取引)において用いられるもので、取引会社が売りと買いの両方の取引レートを投資家に対して示す仕組みです。
例えば、米ドル/円120.00-120.15と表示されていれば、左の120.00という数字が取引会社にとっての買値(Bid)であり、投資家にとっての売値となります。一方、右の120.15という数字は取引会社にとっての売値(Ask)であり、投資家にとっての買値です。なお、このAskとBidの差額はスプレッドと呼ばれています。仮に投資家が1ドルを買い、為替レートが動かない状態でその1ドルを売った場合、取引会社はスプレッドの分だけ得をする仕組みです。この性質から、投資家にとってスプレッドはFXにおける実質的な手数料に当たります。
ツーウェイプライスを用いることで、投資家に対して売値と買値を同時に表示するため、取引会社による不正な操作がけん制されて取引の透明性が確保されます。