実践編/PBRを活用した投資判断

実践編/PBRを活用した投資判断

PBRの計算方法については確認しましたが、ここではPBRを利用した投資判断方法について説明します。PBRは企業の解散価値を指標であるので、企業ごとに判断することが可能です。2つの例を元に説明します。

PBRを活用した投資判断

PBRは、主に株価が下落したときの売買の目安として使われます。実践的に、どのように使うか、2つの例をご紹介します。

1. ボックス圏を動く銘柄の底値を判断する!

ある倉庫企業A社の株価は、一定の範囲を行ったり来たりしていますが、これまでの底値は、今後も信用できるかどうかを考えてみます。

1. A社の底値と高値を確認

3社を比較すると、もっとも割安なのはC社、割高なのはA社となります。

2. A社のBPS、PBRを算定する

・BPS=2278.27÷1.75=1300円

※前期末の連結純資産:2278億27百万円、発行済み株式数:1億75百万株

上記より各高値と底値のPBRを計算すると、
・「底値=1240円」の場合:PBR=1240円÷1300円=0.95倍
・「高値=1633円」の場合:PBR=1633円÷1300円=1.26倍
・「底値=1235円」の場合:PBR=1235円÷1300円=0.95倍
・「高値=1550円」の場合:PBR=1633円÷1300円=1.19倍

3. 株価の動きと比較検討する

これまでは、PBRが1倍を割れ、0.95倍程度から切り替えしてきているので、BPSがサポートした、信用性が高い底値になっています。
ただし、今後、不動産価格などに上昇期待が持たれている影響を考慮すると、BPSのような資産に注目した指標は全体に強くなり、PBR1倍割れまで下落しなくなる可能性があるでしょう。
株式市場全体の環境が良ければ、PBR1倍=1300円を底値と考え、その価格に近づいたら買いのチャンスととらえる考え方もあります。

悪いニュースが出た銘柄の買い時を判断する!

ある娯楽企業B社の2013年3月期は、前年の107億13百万円の営業利益から、一転して60億円の営業赤字、当期利益は130億円の赤字に転落すると発表しました。
株価は下落が考えられますが、下がったら買うとしたときに、どこで買うことを考えますか?そのときの株価は1127円です。

1. B社の前期末BPS、PBRを算定

・BPS=1372.97÷1.15=1194円

※前期の純資産:1372億97百万、発行済み株式数:1億1500万株

・PBR=1127円÷1194円=0.94倍

2. 業績予想の赤字を差し引いて新しく予想BPS、予想PBRを出しなおします

前期純資産から130億円の赤字を差し引くと、当期の純資産=1372億97百万-130億円=1242億97百万円

発行済み株式数の変動はないとすると、発行済み株式数=1億1500万株

予想BPS=1242.97÷1.15=1080円
予想PBR=1127円÷1080円=1.04倍

3. PBRが変わらない仮定で株価を算定します。

PBR=1倍で売っても利益が出る水準で買うことを考えましょう。悪いニュースが出たときはどうしても株価は下に行き過ぎてしまいます。したがって、PBR=1倍の株価は、下値の目処ではなく、万一上がらないときの逃げる水準と考えるのが安全です。

PBRを変わらず0.94とすると、1080×0.94=1019円
PBRを1倍は、1080円

株価は1019円を割れる可能性が高い。また、1080円で利益が出る水準、例えば10%の利益を狙うなら、980円を買値として狙います。

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